「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」 陣内秀昭先生

2017.06.29
糖尿病ネットワークは、「インスリンポンプ情報ファイル」の医療従事者向け連載「リレー・インタビュー『インスリンポンプ療法の今とこれから』」第3回を公開しました。今回は、熊本県の陣内病院理事長・陣内秀昭先生が登場し、「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」をテーマにお話いただきました。
第3回「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」へ

陣内秀昭 先生
陣内秀昭 先生

 2017年4月2日で開院40周年を迎えた陣内病院。歴史あるこの病院でも、インスリンポンプ(CSII)療法の患者さんを20年以上サポートしてこられました。「当院ではCGM付きのインスリンポンプ(SAP)などの最新機器も積極的に取り入れ、患者さんの人生のQOL維持・向上をめざした診療を続けています。但し機械が優秀なだけではだめで、患者さん自身のやる気が必要です。やる気を引き出し、この治療が生きてくるよう導いていく医療者側のサポート体制も肝になる」と語る陣内先生。"糖尿病のある人生"をより豊かにするためのCSIIの選択について語っていただきます。

第3回「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」(本文より抜粋)

CSIIユーザーさんはどのような方が多いですか

Dr. 陣内: 小児からおじいちゃんまで幅広いですね。特徴としてはやはり治療に前向きな方。しっかり自分でお勉強していてインスリンに対する誤解がない方。正確にコントロールするには、習熟さえすればポンプが最善の方法だとよくご存じなので、そういう方が導入へと進まれ、長期的に馴染んでいます。

CSIIで最も有益なことは

Dr. 陣内: ポイントで見るSMBGと違って血糖値のトレンドがわかること。振り返りもできる。なおかつボーラスが楽。そして今までわからなかった夜間の動き、暁現象や低血糖にも対応できる。SAPでは従来のCSIIではできなかったプログラミング、ベーサル調整ができる。今のCSIIは非常に優秀で有益性が高いと思っています。

何より、患者さんのQOL維持が大切

Dr. 陣内: CSIIは、頭からいろいろ思い込まずにまずはやってみて、それがどうworkするかをリアルワールドでみていくことが大切。それが正しい形で誇張・矮小化されることなく皆さんに情報が伝わり、選ばれていくというのが理想です。

"その患者さんにとって正しい治療は何か?"というのは、社会的背景も加味したうえで考えなくてはいけない。私は、患者さんのQOLを維持することが最も大事だと思っています。私の父も「患者さんの人生ありき、そしてその人生の一部として糖尿病がある」と考えています。

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第3回「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」

もくじ

第3回「CSIIで"糖尿病のある人生"をより豊かに」 ▶

陣内 秀昭 先生(陣内病院理事長・院長) プロフィール ▶

  1. CSIIとの出会い
  2. CSIIを選択すること
  3. CSIIの有益性
  4. CSIIユーザーは?
  5. CSIIの普及を考える
  6. 糖尿病の難しさ
  7. 熊本地震を乗り越えて

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