「インスリンポンプは試してみることが重要」東邦大学・弘世貴久先生
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弘世 貴久 先生
インスリン療法の導入が入院一択だった20年前、外来導入を全国で最も早く取り入れ、そのノウハウを自著で公開、普及に貢献されてきたことでも有名な弘世先生。インスリン療法もCSIIも導入のハードルは共通しており、乗り越えるには勢いが必要。そのチャンスを作ってあげるのが主治医の役割だと言います。「どうしよう?」と踏みとどまる患者さんに、どのようにアプローチしていくか。今回のインタビューで、そのコツをわかりやすく解説してもらいました。
第2回「インスリン療法としてのCSII導入の意義とコツ」(本文より抜粋)
導入には医療者側のやる気、熱意が欠かせない
Dr. 弘世:怒られるかもしれないけど、インスリンなんかはいきなりお腹に刺して「うわー!」みたいな、やっぱりある程度は無理やりがないと許容できないものだと思っています。「どうですか?」と聞いたら「やめときます」ってなるに決まっています。
やっぱりインスリン療法OKと言ったらその場でぱっとやらないと。帰って人の意見を聞いたり考えてから決めるというのは絶対うまくいかない。決めたら即、鉄は熱いうちに打て。CSIIもそうです。次回までに「考えてきてね」って言ったら、「やっぱやめておきます」となるのがオチ(笑)。
ですからそこは、やる側が乗り気で勧める必要があるのです。
1型糖尿病の人は誰もが一度は試してみるべき
Dr. 弘世:経済的なことが許されるのであれば、1型の人は誰もが最初からCSIIを一度は試してほしいなと思っています。やってみてハマったらいいわけです。やってみないと、ハマるかどうかもわからないですから。
やはり何でもやってみることが大事です。インスリン療法が適応になる人は気楽な気持ちで、CSIIもできる範囲でまずは試してもらいたいと思っています。
「やってみなくちゃわからない」、「やめる、戻るというのはいつでもできます」これは僕の謳い文句。「一日やって嫌だったら明日やめていいです」って、そんな軽い気持ちでスタートしてほしい。
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