次世代の基礎インスリン「ランタスXR注ソロスター」発売 ランタスは次のステージへ

2015.09.07
 サノフィは9月7日、持効型溶解インスリンアナログ製剤「ランタスXR注ソロスター」[一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え)、注射剤、有効成分濃度:300U/mL、以下「ランタスXR」]を発売した。

ランタスと同程度の血糖コントロール 低血糖の発現が低く、体重への影響が少ない

 「ランタスXR」は、持効型溶解インスリンアナログ製剤 ランタス[一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え)、注射剤、有効成分濃度:100U/mL、以下「ランタス」)を進化させた新規基礎インスリン製剤。

 ランタスと同じ有効成分を有しながら、より緩徐な溶解プロセスにより、ランタスと比較して、より平坦かつ持続的な血中濃度および血糖降下作用の推移を示す。

 日本人の1型および2型糖尿病患者を対象としたTreat to Target(目標達成に向けた治療)である「EDITION JP 1試験」および「JP2試験」で、ランタスXRは、ランタスと比較して、6ヵ月の試験期間において同程度の血糖コントロールを達成し、患者1人当たりの低血糖年間発現件数が一貫して低いことが示された。また、ランタスXRでは、体重への影響が少ないという結果を得られた。

 また、ランタスXRの注入器については、さまざまな用量設定において高い注入精度が示された。また注入の際の押し込みに要する力を低減が期待されるなど、さらに使いやすいデバイスに進化したという。

 ランタスXRのブランド名は、「ランタス」と比較し、より平坦で持続的な薬物動態および薬力学プロファイルを示すことから、持続的な溶解を意味するeXtended ReleaseのXRを末尾に付加したもの。国外では「Toujeo」のブランド名で、米国、カナダ、EU諸国等において承認されている。

ランタスXR製品 概要

販売名ランタスXR注ソロスター
一般名インスリン グラルギン(遺伝子組換え)
剤形・含量1キット(1.5mL)中に、インスリン グラルギン(遺伝子組換え)を450単位含有する注射剤
効能又は効果インスリン療法が適応となる糖尿病
用法及び用量 通常、成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。
承認取得日2015年7月3日
薬価3,102円(450単位1キット)
薬価基準収載日2015年8月31日
発売日2015年9月7日
サノフィ
ランタスXR注ソロスター

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

尿病関連腎臓病の概念と定義 病態多様性 低栄養とその対策
小児・思春期1型糖尿病 成人期を見据えた診療 看護師からの指導・支援 小児がんサバイバーの内分泌診療 女性の更年期障害とホルモン補充療法 男性更年期障害(LOH症候群)
神経障害 糖尿病性腎症 服薬指導-短時間で患者の心を掴みリスク回避 多職種連携による肥満治療 妊娠糖尿病 運動療法 進化する1型糖尿病診療 糖尿病スティグマとアドボカシー活動 糖尿病患者の足をチーム医療で守る 外国人糖尿病患者診療
インクレチン(GLP-1・GIP/GLP-1)受容体作動薬 SGLT2阻害薬 NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療 骨粗鬆症 脂質異常症 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症
エネルギー設定の仕方 3大栄養素の量と質 高齢者の食事療法 食欲に対するアプローチ 糖尿病性腎症の食事療法
糖尿病薬を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) GLP-1受容体作動薬 インスリン 糖尿病関連デジタルデバイス 骨粗鬆症治療薬 二次性高血圧 1型糖尿病のインスリンポンプとCGM

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料