PADの重症度を評価する皮ふ灌流圧測定装置「PAD4000」を発売 カネカ

2014.01.30
 カネカは、皮ふ表面に近い毛細血管レベルの血圧を測定し、「末梢動脈閉塞性疾患」(PAD)の重症度を評価する装置「PAD4000」の販売を1月20日より開始した。同製品を米バサメド社より輸入し、カネカメディックスを通じて日本国内において独占販売する。

 皮ふ灌流圧(皮ふ表面に近い毛細血管レベルの血圧、SPP)の測定は、末梢動脈閉塞性疾患(PAD)の重症度を評価する際に使用されている。下肢の血管が狭窄・閉塞する疾患であるPADは、下肢切断につながる糖尿病の合併症だ。

 「重症下肢虚血」に対する評価として、足関節・上腕血圧比で測定する「ABI」検査に加えて、「SPP」検査が併用されるケースが増えている。ABIでは血管石灰化の影響を受け、正確に血流異常を評価できない症例もあるが、SPPでは血管石灰化の影響を受けないため、より正確な診断が可能となる。

SPP測定
PAD4000
 「PAD4000」は、2007年より販売している「PAD3000」の後継機で、主な特徴は以下の通り――
・「PAD3000」は本体、操作用パソコン、専用架台が必要であったが、「PAD4000」は一体化・小型化しており、持ち運びが容易になった。
・日本語表示、操作はタッチパネル方式を採用し、簡便な操作性を実現した。
・測定センサーをカバーし固定するフィルムやカフカバーなどの専用消耗品を取りそろえ、感染予防対策を充実させるとともに、より簡便で安全な測定方法を可能にした。

 「PAD4000」の投入により、重症下肢虚血の診断に加えて、予防的な診断の機会を増やすことができる。同社は、すでに事業展開しているPTAバルーンカテーテルや吸着型血漿浄化器など、PAD治療に使用される関連製品の使用機会の増加を見込んでいる。

カネカ

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