2型糖尿病治療薬「TAK-875」第3相試験開始 武田薬品工業
2011.10.19
武田薬品工業は18日、米国・欧州において2型糖尿病治療薬「TAK-875」の臨床第3相試験を開始したと発表した。
当薬は、当社が創製した、膵島細胞に発現するGタンパク質共役受容体(GPCR)※のひとつであるGPR40に作用する新規の2型糖尿病治療薬で、既存のスルホニル尿素系薬とは異なり、グルコース濃度に依存してインスリンの分泌を促す。
試験は、食事療法および運動療法を実施してもなお血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者から約450例を対象とし、24週間で本薬の有効性・安全性を検討する二重盲検比較試験。主要評価項目は、24週時点のHbA1cの変化量で、副次評価項目として、HbA1cのコントロール指標達成率、空腹時血糖値、食後2時間血糖値が比較される。実施地域は米国・ラテンアメリカ・欧州を予定しており、2014年までに結果が出る予定だという。
※血圧や血糖の調節といった、体内の種々の重要な生理作用に関与する細胞膜上の受容体
(10月18日 プレスリリース)
[dm-rg.net / 日本医療・健康情報研究所]