HbA1c国際標準化は2013年度以降 厚労省検討会

2011.10.18
 糖尿病の診断基準のひとつで、特定健診の検査項目でもある「HbA1c」の表記を、国際基準のNGSP値に変更する時期について、厚生労働省の検討会は2013年度以降とすることで合意した。

 厚生労働省の「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」(座長:多田羅浩三・日本公衆衛生協会理事長)は10月13日に開いた会合で、2012年度は日常臨床でJDS値と国際標準値(NGSP相当値)とを併記するとの基本方針を公表した。ただし検査機関(登録衛生検査所)が結果を併記して提出することが前提となる。

 特定健診や保健指導でのHbA1cの表記は現在、日本独自のJDS値を使用しているが、日本糖尿病学会を中心として国際標準値への統一化を求める動きがある。

 同検討会ではNGSP値への変更を検討してきたが、システム改修や国民への周知が必要との理由から、特定健診・保健指導については、受診者に対する結果通知および保険者への結果報告のいずれも、従来通りJDS値のみで行う。

 2013年以降の、HbA1c表記の国際標準値(NGSP相当値)への移行については、今後、ワーキンググループで協議する。参考人として出席した日本糖尿病学会の門脇孝理事長は「2013年度以降、日常臨床の受診などに混乱が起きないよう、学会として適切な対応をしたい」と述べた。

第5回保険者による健診・保健指導等に関する検討会(厚生労働省)

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