ビグアナイド薬「メトグルコ」 適正使用の注意点
2010.05.31
5月10日に発売されたビグアナイド薬「メトグルコ」(大日本住友製薬)は、既存のビグアナイド薬に比べ禁忌・用量・処方期間が異なる。大日本住友製薬はホームページで添付文書を公開し、適正使用について情報を公開している。
メトグルコ錠250mg(以下、メトグルコ)は、メトホルミン塩酸塩を有効成分とするビグアナイド系経口血糖降下薬。既存のメトホルミン製剤の1日最高投与量は750mgであるのに対し、メトグルコの1日最高投与量は2250mgとなっている。 メトホルミンでは、頻度は低いものの乳酸アシドーシスが重篤な副作用として報告されていることから、メトホルミン製剤の使用上の注意には乳酸アシドーシスの発現を避けるための注意が記載されている。 メトグルコでは、既存のメトホルミン製剤では乳酸アシドーシスを起しやすいとして「禁忌」に設定されていた「軽度の腎機能障害患者」、「軽度~中等度の肝機能障害患者」、「高齢者」に対する使用が「慎重投与」となっている。また、これらのメトグルコに本剤を投与する場合は、定期的に腎機能・肝機能を確認し、慎重に使用するよう「警告」の項に記載し、注意を喚起している。 また、メトグルコは新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、平成23年4月末日まで、投薬は1回14日分を限度としている。
メトグルコ錠250mg
メトグルコ錠250mg(大日本住友製薬(株))
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]