眼科用VEGF阻害薬「ベオビュ」 増殖糖尿病網膜症に対する効能・効果追加、加齢黄斑変性導入期の用法追加の承認を取得 ノバルティス ファーマ

2025.11.28
ノバルティス ファーマは11月20日、眼科用血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬「ベオビュ 硝子体内注射用キット120mg/mL(一般名:ブロルシズマブ)」について、増殖糖尿病網膜症(PDR)に対する効能・効果の追加、および中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)の導入期の用法追加の承認を取得したことを発表した。

 ベオビュは、2020年3月にnAMDに対する治療薬として承認されたもので、2022年6月には糖尿病黄斑浮腫の効能・効果を追加取得している。今回、新たにPDRに対する効能・効果およびnAMDの導入期の用法追加の承認を取得した。

 日本では、PDRに対して汎網膜光凝固(PRP)とよばれるレーザー治療が標準治療となっているが、一方でこのPRPは、視機能に影響を及ぼす可能性のある合併症が報告されており、有害事象および合併症のリスクが少ない新たな治療法と、侵襲性の低い治療薬が求められていた。

 nAMDに対しては、これまでの導入投与が4週ごとであることから、頻繁な来院および推奨された投与間隔の硝子体内投与が患者・家族、医療従事者にとって大きな負担であった。またその点から、治療アドヒアランスの低下およびそれに伴う視力予後の悪化につながる可能性が指摘されていた。

[ 糖尿病リソースガイド編集部 / 日本医療・健康情報研究所 ]

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