経口のGLP-1受容体作動薬「Rybelsus」(経口セマグルチド) 欧州で承認
2020.04.09
ノボ ノルディスクは、「Rybelsus」(経口セマグルチド)が、血糖コントロールが不十分な成人2型糖尿病患者の食事および運動療法を補助し血糖コントロールの改善を適応とする糖尿病治療薬として、欧州委員会に承認されたと発表した。
世界初の経口投与可能なGLP-1受容体作動薬
「Rybelsus」は、世界初にして唯一の経口投与可能なGLP-1受容体作動薬。グローバル臨床開発プログラム「PIONEER」の10試験の結果に基づいて承認された。 投与後52週で、「Rybelsus」はシタグリプチン、エンパグリフロジン、リラグルチドよりも統計的有意に血糖降下作用を示し、最大4.3kgの体重減少が認められた。 安全性および忍容性プロファイルはプログラム全体を通じて良好であり、主な有害事象である軽度から中等度の悪心は時間の経過とともに消失した。 「Rybelsus」は1日1回投与の製剤で、欧州では7mgと14mgの2つの治療用量が承認されている。 承認は欧州連合に加盟している27ヵ国および英国に適応される。同社は、2020年下期に欧州で販売を開始する予定。なお現在、日本をはじめとする複数の国・地域の規制当局により承認審査中だ。 ノボ ノルディスク ファーマ[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]