糖尿病性腎症の進行を再生医療で防ぐ 骨髄「間葉系幹細胞」で治療 札幌医科大などが2021年度の治験を目指す
2019.07.11
札幌医科大学と再生医療ベンチャー企業のミネルヴァメディカが、糖尿病性腎症を、患者自身の骨髄にある「間葉系幹細胞」で治療する、北海道発の再生医療の共同研究に取り組んでいる。

自己骨髄間葉系幹細胞の腎局所投与による糖尿病性腎症の治療
札幌医科大学解剖学第2講座の藤宮峯子教授らは、糖尿病性腎症患者自らの骨髄間葉系幹細胞を培養過程で治療効果の高い細胞に活性化するために、培地成分や新規培養方法を見いだしている。 骨髄間葉系幹細胞には、骨髄から血流に乗って全身を巡り、必要に応じて活性化し、壊れて機能を失った細胞を修復する力があり、再生医療への応用が期待されている。 動物実験では、腎局所への細胞の単回投与で人工透析導入を約10年間遅延できることが示された。
細胞療法としての骨髄間葉系幹細胞
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]