世界最短・最細の注射針「ナノパスJr.」を発売 「こわくない注射針」がコンセプト
2019.02.26
テルモは、長さ3mm、外径34G(0.18mm)と、世界でもっとも短くもっとも細い(テルモ調べ)、ペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスJr.」を発売した。
痛み低減への技術と工夫
ナノパスは、インスリンや成長ホルモンなどを自己注射する際に使用する製品で、2005年から使用されている。「ナノパスJr.」は、2012年に発売した同シリーズの「ナノパス34」と比べ、針を1mm短くし、小児ややせ型の方など、皮膚の薄い患者にも使いやすいように改良した。 自己注射は、場合によっては1日数回にわたり、何度も行われる治療だ。同社は、短く、細い針は、注射への恐怖心を和らげ、治療を続けやすくなることにつながるとして、「こわくない注射針」をコンセプトに開発を重ねた。 従来のナノパス34も引き続き販売し、ナノパスシリーズとして、2021年度に年間3億本の販売を目指す。 ナノパスの製品特徴 世界でもっとも細い34G(0.18mm)皮膚表面には1cm²あたり100~200個の痛点が分布しており、針を細くすることで痛点に接触する確率を下げることができる。 「アシンメトリーエッジ」でスムーズな挿入
皮膚への挿入をスムーズにするために、独自の非対称刃面構造(アシンメトリーエッジ)を採用。針を突き刺すのではなく、刀のような鋭い刃先で小さく切るような設計。 「ダブルテーパー構造」で薬剤注入の抵抗を少なく
薬剤を注入する際の抵抗を抑えるために、外径内径ともに先へ行くほど細くなるダブルテーパー構造を採用。テーパーの角度は緩やかにすることで針にかかる力を分散し、必要な強度を確保している。
一般的名称 | 医薬品・ワクチン注入用針 |
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販売名 | ナノパスニードルII |
22400BZX00071 | |
希望小売価格 | 2,100円(税抜)70本入り |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]