糖尿病治療に貢献するビジネスプランを募集するコンテストを開始 糖尿病領域の医療課題を解決
2017.06.05
MSDは、日本の糖尿病領域における医療課題を解決するビジネスプランを募集するコンテスト「ダイアビーティス イノベーション チャレンジ」(Diabetes Innovation Challenge)を開始した。
「Diabetes Innovation Challenge」の募集開始
同コンテストは、糖尿病領域に特化した企画で、糖尿病の医療課題を解決するビジネスプランを募集し、日本の糖尿病治療への貢献および糖尿病患者のQOL向上を目指すもの。 MSDは「Beyond the pill」をテーマに「医薬品提供の価値をより高めるとともに、医薬品提供にとどまらないサービスやソリューションの提供で社会に貢献する」ことを目指しており、同コンテストは、同社のヘルステックプログラム(スタートアップ企業向けビジネス開発支援プログラム)の取り組みのひとつ。 糖尿病治療において重要なことは、早期診断、早期治療、そしてしっかりと治療を継続することだ。放置していると、自覚症状がないまま病状が進行し、糖尿病合併症が引き起こされる。健康診断による早期発見や早期の治療開始、運動、食事、服薬などによる糖尿病治療を患者が継続して行うことで、合併症の発症を防いだり、進行を遅らせることが可能になる。 一方、国民健康・栄養調査によると、健康診断や人間ドックの未受診率は、男性約27.8%、女性約37.1%で、十分に早期発見できていない現状がある。さらに健康診断などで糖尿病または糖尿病予備群として診断された人の約4割が、医療機関へ再受診をせず治療を開始できていない。また、糖尿病薬物治療を開始したとしても、「経口血糖降下薬」の服薬継続率は半年後には53%程度まで下がるという報告がある。 そこで、MSDは「Diabetes Innovation Challenge」で、『健康診断等の受診率の現状』『糖尿病が疑われている人の医療機関受診率の現状』『糖尿病薬の服薬アドヒアランス(服薬遵守)の現状』のうち、いずれかの医療課題を解決し、日本の糖尿病治療への貢献および糖尿病患者のQOL向上に繋がるビジネスプランを募集する。「Diabetes Innovation Challenge(ダイアビーティスイノベーションチャレンジ)」
開催概要
開催概要
コンテスト名 | Diabetes Innovation Challenge~糖尿病領域の医療課題に挑む~ |
コンテスト内容 | 糖尿病領域における医療課題を解決するビジネスプランを募集し、日本の糖尿病治療への貢献および糖尿病患者のQOL向上を目指します。 |
応募期間 | 2017年5月30日(火)~8月31日(木) |
応募対象者 | 学生、会社員、事業者、起業家など(授賞式でプレゼンテーションが可能な方) ※医療従事者は応募不可 |
課題テーマ | 以下の課題テーマ3つのうち、いずれか1つを解決するビジネスプランであること 1. 健康診断等の検診受診率の向上 2. 糖尿病が疑われている人の医療機関受診率の向上 3. 糖尿病薬の服薬アドヒアランス(服薬遵守)不良の改善 審査・評価基準は、▽医療課題解決への貢献度、▽原因、要因分析能力、▽実現可能性、▽費用対効果、▽熱意、情熱、▽独創性、斬新性。 |
募集開始 2017年5月30日(火) ワークショップ(任意参加) 2017年6月24月(土) 書類審査期間 2017年9月~10月 最終審査会・授賞式 2017年11月11日(土)または11月18日(土) 最終審査会 書類審査で選ばれた方は、11月の最終審査会への参加が可能となり、審査員の前で、ビジネスプランの発表を行う。 | |
審査員 | 糖尿病専門医、Venture Capital代表、MSD執行役員など |
主催 | 「Diabetes Innovation Challenge」事務局(MSD株式会社) |
- MSDによるメンタリング提供(期間2~3か月)
- ヘルスケア業界での経験が豊富なMSD社員によるメンタリングの実施
- 医師や医療機関へのコンタクトチャネルの提供
- ヘルスケア業界の専門的知識の提供および規制に対する正しい理解のための知識の提供
例)「ヘルスケア業界の課題」「医療従事者や患者の視点や傾向」など - その他支援
- ニーズに合ったアイデアに対しては、審査員であるベンチャーキャピタルが保有している「経営ノウハウ」「人的ネットワーク」を活かした、経営の支援を受けられる可能性がある。
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]