糖尿病患者さんが経験した大学の部活 連載「インスリンとの歩き方」

2016.03.01

1型糖尿病患者の遠藤伸司さんによる連載「インスリンとの歩き方」は、第7回「大学での部活」を公開しました。大学時代に飛び込んだ超ハードな部活動。その体験談をお届けします。連載「インスリンとの歩き方」へ ▶

連載「インスリンとの歩き方」

 執筆者の遠藤さんは、中学生の頃に1型糖尿病を発症。以来、約30年間の療養生活の中で、留学や進学、就職、そして転職、プライベートまで幅広い経験を積み、なにかと無理をすることもあったようです。

 連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病——特にインスリン製剤と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。

インスリンとの歩き方/執筆者プロフィールへ ▶

第7回 大学での部活(本文より)

 タック、モヤイ、ジャイブ、スナイプ、470、この言葉を覚えたのは大学の1年生の時だった。小さい頃に家族旅行で出かけた海は、いつも穏やかな海だった。高校時代に伊豆七島への旅行で乗った船では、大きな海を見つけた。そして、大学に入ると、今度はその海と闘ってみたくなった。

1型糖尿病でも何でも出来る

 1型糖尿病を発症してから、時々、このフレーズが、インナーヴォイスとして沸き起こる。それも突然に。たぶん発症後の4年目、高校1年生あたりから、この現象が始まったように思える。

 「1型糖尿病でも何でも出来る」に後押しされて、僕はリスクなど一切考えずに高校生の時に自動二輪の免許をとった。兄が住んでいたイギリスにも行った。そして大学に入ってからは、ヨット部に入部した。

 ヨットというと、何だか余裕しゃくしゃくで、セレブが乗るような聞こえの良い乗り物ではあるけれど、ヨット部のは、そういう類のヨットではなかった。

 小田急線から見える多摩川で、いつも客待ちをして停まっている小さなボート。大人2人がやっと乗れるくらいのサイズで、そのボートに幌とマストが取り付けられている程度の代物だった。もちろん、エンジンは付いていない。冷蔵庫もない。洋上でのバーベキューなどというイメージは、1型と2型糖尿病を混同している人の勘違いのようなものだった。

続きはこちら... 第7回 大学での部活 ▶

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料