週1回投与のGLP-1受容体作動薬「ビデュリオン」 ペン型製剤の承認を取得
2015.03.18
アストラゼネカは、週1回投与の2型糖尿病治療薬「ビデュリオン」(一般名:エキセナチド)の新製剤(ペン型製剤)である「ビデュリオン皮下注用2mgペン」の、日本国内における製造販売承認を取得したと発表した。
「ビデュリオン」は、GLP-1受容体作動薬であるエキセナチドを有効成分とする、世界で初めての週1回投与の2型糖尿病治療薬。週1回の投与で安定かつ優れた血糖コンロトール改善効果を示す。日本では2013年5月16日より販売されている。
今回承認を取得した「ビデュリオン皮下注用2mgペン」は、薬剤(粉末)および懸濁用液を含有するカートリッジが予め組み込まれており、専用注射針を取り付けて使用する単回使用のペン型製剤。従来のシリンジ型の製剤と比べて、調製及び投与にかかる操作手順がより少なくなり、自己注射が簡便になることが期待される。
併せて、従来の製品特性である週1回投与で長期にわたり持続的な血糖改善効果が期待できるため、自己注射に抵抗がある患者や、血糖コントロールが難しい患者をはじめ、幅広い2型糖尿病患者に使用可能な薬剤であり、アドヒアランス向上にも貢献できるとしている。
同製剤は日本に先立ち、米国では2014年2月に食品医薬品局(FDA)が承認し、同年9月に販売を開始。EUでは2014年7月に承認され、現在の承認国数は32か国となる。日本では、2014年4月に製造販売承認申請をしていた。
ビデュリオン皮下注用2mgペン 詳細情報
製品名 | ビデュリオン皮下注用2mgペン |
一般名 | エキセナチド |
効能・効果 | 2型糖尿病 ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤およびチアゾリジン系薬剤(各薬剤単独療法または併用療法を含む)による治療で十分な効果が得られない場合に限る |
用法・用量 | 通常成人にはエキセナチドとして2mgを週に1回、皮下注射する |
剤形 | 注射剤(ペン型製剤) |
2015年3月10日 | |
製造販売元 | アストラゼネカ株式会社 |
[Terahata / 日本医療・健康情報研究所]