インスリン作用別
超速効型インスリン 一覧へ

作用発現時間は10~20分、最大作用時間は30分~1時間30分あるいは1~3時間と製剤によって若干の差がある。作用持続時間は3~5時間。食直前に投与。インスリンの追加分泌(食後高血糖)用として立ち上がりの良い優れた効果が特徴である。速効型に比べて作用時間がやや短い。皮下注射に適応。CSII(持続皮下インスリン注入(continuous subcutaneous insulin infusion;CSII))療法にも使用する。
速効型インスリン 一覧へ

作用発現時間は30分~1時間、最大作用時間は1~3時間、作用持続時間は5~8時間である。食前30分に投与。超速効型ができるまでは、追加分泌用はこの製品のみだった。レギュラーインスリンとも呼ばれる。皮下注射に適応。必要に応じて筋肉内注射、静脈内注射、持続静脈内注入(静注)にも使用する。
持効型溶解インスリン 一覧へ

作用発現時間は1~2時間、作用持続時間は約24時間である。最大作用時間に明らかなピークはない。中間型と比べてよりスムースに基礎分泌を補うことが可能。静注は不可。
中間型インスリン 一覧へ

作用発現時間は30分~3時間、最大作用時間は2~12時間、作用持続時間は18~24時間と製剤によって異なるので、詳細は製剤ごとに確認されたい。主として速効型インスリンにプロタミンを添加して結晶化させ、作用時間を長くさせたインスリン製剤であるが、超速効型をベースにした製品もある。基礎分泌に替わる働きをもつ。静注は不可。
混合型インスリン 一覧へ

インスリンの追加分泌を補う超速効型あるいは速効型製剤に一定量のプロタミンを加えたもの、あるいは中間型を組み合わせた製剤。作用持続時間は15~24時間で、超速効型+中間型には超速効型25%、30%、50%が、速効型+中間型には速効型30%、40%、50%がある。静注は不可。
インスリン剤形別
プレフィルド/キット製剤 一覧へ

インスリン製剤(300単位、3mL)と注入器が一体となったディスポーザブル(使い捨て)タイプのインスリン製剤。1単位刻みで注入量を調節できる。他の剤形と比べてやや割高であるが、カートリッジなどを交換する手間が省け、簡単な操作で使用できる。
カートリッジ製剤 一覧へ

専用のペン型注入器と組み合わせて使用するインスリン製剤。1本の容量は300単位(3mL)。注入器は専用のものを使用しなければならないため、製剤と注入器の対応に注意する。注入量は注入器によって調節する(詳細は
「ペン型注入器」のページを参照)。
バイアル製剤 一覧へ

インスリン専用シリンジ(注射器)で吸引して使うインスリン製剤。1 本の用量は 1000 単位(10 mL)。多くは皮下注射で投与するが、医療機関では点滴などで静脈内投与に用いることもある。なお、静脈内投与には一部の超速効型インスリン(ノボラピッド注100単位/mL)、および、速効型インスリンが適用である
(詳細は各製品の添付文書「用法・用量」を参照)。
糖尿病治療薬の大規模臨床試験
各薬剤ごとに主要な大規模臨床試験が一覧できます。
協力:糖尿病トライアルデータベース(制作・発行:ライフサイエンス出版)
患者さん指導・説明用動画 (糖尿病3分間ラーニング より)
糖尿病3分間ラーニングは、糖尿病患者さんがマスターしておきたい糖尿病の知識を、
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