糖尿病の運動療法:理論と指導方法

  • 佐藤 祐造 (愛知みずほ大学 学長)
2020.01.15
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安静は糖尿病の発病・増悪因子

 筆者は糖尿病治療研究会発足(1980年)の約10年前に糖尿病運動療法についての研究を開始しましたが、当時は「強い運動を20〜30分続けなければ、体の脂肪は燃えないので、短時間の運動は役に立たない」とされていました。
 しかし、最近では、テレビの長時間視聴など座位行動(座位および臥位におけるエネルギー消費量が1.5メッツ以下の全ての覚醒行動)が問題であることが判明しています。米国糖尿病学会も、「糖尿病患者は歩行やストレッチなどを行うことにより安静時間(コンピュータ作業、テレビ視聴)を30分毎に中断し、減少させなければならない」と勧告しています。

生活習慣介入により糖尿病発症予防が可能

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