1日1回経口投与のSGLT2阻害薬「フォシーガ錠 5mg、10mg」発売

2014.05.26
第57回日本糖尿病学会年次学術集会

第57回日本糖尿病学会年次学術集会

 アストラゼネカと小野薬品工業は、1日1回経口投与の2型糖尿病治療薬「フォシーガ錠5mg、10mg(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)」を5月23日に発売した。

 フォシーガ錠は、腎尿細管でのグルコース再吸収を制御するSGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)に対する選択的かつ可逆的な阻害剤。血液中の過剰なグルコースを尿と共に体外へ排出させ、インスリンを介さずに、空腹時血糖および食後高血糖を改善する。

 フォシーガ錠は、2型糖尿病治療薬として承認された世界で最初のSGLT2阻害剤で、現在までに45ヵ国で承認されている。成人2型糖尿病の適応症でEUにおいては2012年11月に承認され、米国では2014年1月8日に承認された。米国では、約6,000人の成人2型糖尿病患者にダパグリフロジンを投与した24の臨床試験を実施。1万7,000名以上への投薬を予定している心血管系への影響を評価する臨床試験も進行中だ。

 国内第3相試験では、ベースライン値から52週のHbA1cは、フォシーガ単独投与で0.66%、併用投与で0.68%、それぞれ低下し、HbA1c値が悪いほど平均変化量は拡大した。体重の52週の平均変化量は、フォシーガとSU薬の併用では1.75kg、フォシーガとDPP-4阻害薬との併用では2.42kg減少した。

製品名フォシーガ錠 5mg、10mg
(英語表記:FORXIGA 5mg, 10mg tablet)
一般名(JAN)ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物
効能・効果2型糖尿病
用法・用量通常、成人にはダパグリフロジンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら10mg 1日1回に増量することができる。
薬価フォシーガ®錠 5mg 205.50円/錠
フォシーガ®錠 10mg 308.30円/錠
製造販売承認日2014年3月24日
薬価基準収載日2014年5月23日
発売日2014年5月23日
製造販売元ブリストル・マイヤーズ(株)
販売提携アストラゼネカ(株)
販売元小野薬品工業(株)

フォシーガ関連情報(小野薬品工業)

特集:第57回日本糖尿病学会年次学術集会

糖尿病の地域連携は拡大している 全国の成功例を紹介

糖尿病患者の1割が通院中断 支援すれば6割の中断を防げる

低血糖への対策 個別化された医療をめざして血糖コントロール

日本糖尿病学会アクションプラン「DREAMS」で「糖尿病解決先進国」を目指す

GLP-1受容体作動薬と経口薬・インスリンの併用でHbA1cが低下 重大な低血糖報告はなし

1日1回経口投与のSGLT2阻害薬「フォシーガ錠 5mg、10mg」発売

SGLT2阻害薬「アプルウェイ錠20mg」発売

SGLT2阻害薬「ルセフィ錠 2.5mg、5mg」発売

SGLT2阻害薬「デベルザ錠20mg」発売

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

脂質異常症の食事療法のエビデンスと指導 高TG血症に対する治療介入を実践 見逃してはいけない家族性高コレステロール血症
SGLT2阻害薬を高齢者でどう使う 週1回インスリン製剤がもたらす変革 高齢1型糖尿病の治療 糖尿病治療と認知症予防 高齢者糖尿病のオンライン診療 高齢者糖尿病の支援サービス
GLP-1受容体作動薬の種類と使い分け インスリンの種類と使い方 糖尿病の経口薬で最低限注意するポイント 血糖推移をみる際のポイント~薬剤選択にどう生かすか~ 糖尿病関連デジタルデバイスの使い方 1型糖尿病の治療選択肢(インスリンポンプ・CGMなど) 二次性高血圧 低ナトリウム血症 妊娠中の甲状腺疾患 ステロイド薬の使い分け 下垂体機能検査
NAFLD/NASH 糖尿病と歯周病 肥満の外科治療-減量・代謝改善手術- 骨粗鬆症治療薬 脂質異常症の治療-コレステロール低下薬 がんと糖尿病 クッシング症候群 甲状腺結節 原発性アルドステロン症 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 褐色細胞腫

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料