【新型コロナウイルス】迅速検査システムを開発 40分以内でウイルス遺伝子を検出

 新型コロナウイルス感染の鑑別を補助するPCR検査が3月6日保険適用され、迅速検査システムの開発が急ピッチで進められている。従来のPCR(合成酵素連鎖反応)法よりも大幅に時間を短縮したシステムが開発された。
40分以内でウイルス遺伝子を検出できるシステムを開発
 キヤノンメディカルは3月26日、同社と長崎大学が共同開発した新型コロナウイルス迅速遺伝子検出システムが行政検査として実施可能になったと発表した。

 開発したのは、遺伝子増幅法である蛍光LAMP法を用いた「新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KIT」。患者検体から新型コロナウイルス遺伝子を検出するまでに要する時間が、検体の前処理操作(ウイルス遺伝子の抽出)を含めても40分以内でウイルスの遺伝子が検出可能。

 これを用いた迅速遺伝子検出システムは、厚生労働省および国立感染症研究所による「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査法について」で、陰性一致率100%、陽性一致率90%以上であることが公表された。
国内初の新型コロナウイルス検査キット(RT-PCR法)が承認取得
 シスメックスは3月27日、「2019-nCoV検出蛍光リアルタイムRT-PCRキット」について、体外診断用医薬品として国内初の承認を取得した。

 同製品は、リアルタイムPCR装置とともに利用することで、上気道由来検体(鼻咽頭拭い液)または下気道由来検体(喀痰もしくは肺胞洗浄液)から抽出した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRNAを検出することが可能。

一般的名称SARSコロナウイルス核酸キット(84014000)
販売名2019-nCoV検出蛍光リアルタイムRT-PCRキット
(体外診断用医薬品製造販売承認番号:30200EZX00017000)
製造販売元シスメックス株式会社
PCR装置についてアプライドバイオシステムズ7500 Fast Dx(Thermo FisherScientific製、製造販売届出番号:13B1X10227000001)または同等の遺伝子解析装置

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[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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