幹細胞からダイレクトリプログラミング法で膵β細胞を作出 1型糖尿病の再生医療の開発を目指す 順天堂大学

 順天堂大学と再生細胞薬の研究などを手掛けるサンバイオは、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞からダイレクトリプログラミング法により膵β細胞を再生し、1型糖尿病患者に対する再生医療などの製品を開発するための共同研究の契約を締結したと発表した。
ダイレクトリプログラミング法で膵β細胞の再生
 今回の共同研究は、順天堂大学大学院医学研究科難治性疾患診断・治療学(岡﨑康司教授、松本征仁客員准教授)が開発した体細胞からダイレクトリプログラミング法によって、間葉系幹細胞から膵β細胞を再生し、1型糖尿病に対する再生医療などの製品の開発を目指すもの。

 研究を進めているダイレクトリプログラミング法は、iPS細胞などの多能性幹細胞を介さずに体細胞から目的とする細胞に分化誘導させる技術。

 サンバイオがこれまでSB623の開発過程で蓄積してきた再生医療等製品の開発技術と同大学の体細胞からのダイレクトリプログラミング法を組み合わせ、1型糖尿病のモデル動物を用いて有効性および安全性を評価し、臨床試験に進むために必要なデータの取得を目指す。

 1型糖尿病は、自己免疫疾患の一種で、膵臓にあるβ細胞が破壊されてしまうことで発症する生命に関わる重篤な疾患で、インスリン製剤を用いた治療を生涯にわかり継続する必要がある。世界的には糖尿病患者全体の約5%が1型糖尿病とされており、若年者を中心に幅広い年齢で発症する。2017年のデータでは、日本の推定患者数は約8万人とされている。

順天堂大学 難病の診断と治療研究センター
サンバイオ
[Terahata]

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