日本糖尿病学会賞「女性研究者賞」創設 女性医師の糖尿病研究業績を表彰

 日本糖尿病学会(理事長:門脇 孝)は、第62回日本糖尿病学会年次学術集会(5月23日~25日、仙台市)で、日本糖尿病学会賞「女性研究者賞」の初年度の受賞者の発表および授与式を行った。
 「女性研究者賞」は、糖尿病研究における女性医師の業績を表彰する趣旨で新設された。同賞の受賞者は毎年1名、顕著な糖尿病研究業績をあげた会員の女性医師から選ばれ、同学会の年次学術集会で、盾と奨励金50万円が授与される。

2019年度女性研究者賞
研究業績大規模コホートを基盤とした糖尿病・肥満症における心腎脳合併症の早期評価系と治療戦略の構築に関する研究
受賞者(所属)浅原哲子 氏(独立行政法人国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 内分泌代謝高血圧研究部長)

 「JOMS/J-DOS2」研究は、国立病院機構多施設コホート1,300例を基盤とした新規前向き糖尿病・肥満症コホート。日本人の糖尿病・肥満症における認知機能低下・認知症の実態を把握し、その予知因子を解明することを目的としている。これまで、全国国立病院機構施設の多施設共同研究で、糖尿病患者の非肥満群では肥満群に比し認知機能低下を認められることなどを明らかにしている。

 同学会の会員医師に占める女性医師の割合は約3割で、国内の医師総数に占める女性医師の割合(約2割)を超えている。女性の医師や研究者の活躍により、医療組織のダイバーシティが進み、医師全体の過重負担の軽減や、ワークライフバランスの充実につながり、ひいては質の高い医療の提供が可能になると考えられている。

 浅原氏は授賞式で、「今回の受賞を大変嬉しく思っています。後進の女性医師の活躍が促進されていくことを願い、引き続き研究に邁進していきたい」と抱負を述べた。

日本糖尿病学会   女性糖尿病医サポートの取り組み
[Terahata]

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