糖尿病の日本人特異性『月刊糖尿病』 [糖尿病の本]

月刊 糖尿病 2017年6月発行号 -主な内容-

糖尿病の日本人特異性 ~日本的糖尿病学の確立へ~

  1. 日本人2型糖尿病の膵β細胞異常の特異性
  2. 日本人2型糖尿病のインスリン抵抗性の特異性
  3. 日本人2型糖尿病の遺伝素因の特異性
  4. 日本人1型糖尿病の特異性~臨床像の違いからみえる背景因子~
  5. 日本人糖尿病患者における食事療法の考え方
  6. 日本人糖尿病の心理・社会的特性
  7. 日本人2型糖尿病の薬物療法の特異性
  8. 久山町研究からみた日本人糖尿病の特徴
  9. JDDM・横山研究からみた日本人糖尿病の管理・予後に関する特異性
  10. 多目的コホート研究JPHC Studyからみた日本人糖尿病の特性
  11. 日本人糖尿病合併症の特徴
  12. 日本人糖尿病患者の死因の特異性

〔特集にあたって〕
 糖尿病は遺伝と環境の2つの要因から発症するので、日本人の遺伝素因と生活習慣は糖尿病の発症や経過に影響を与える。本特集では、日本人の特性に注目して糖尿病の日本人特異性を明らかにすることを目的とする。
(1)2型糖尿病の日本人特異性
 日本人はインスリン分泌能が元来低いとされており、日本人の膵β細胞異常についてインクレチン分泌を含めて解説していただく。一方、日本人2型糖尿病ではインスリン抵抗性は軽いとされている。肥満の程度が欧米人より軽いためと考えられるが、糖尿病発症へのインパクトは大きい。各組織におけるインスリン作用の違いの可能性も考えられ、メタボリック症候群を含めて日本人のインスリン抵抗性について解説していただく。また、2型糖尿病の遺伝素因は多くの一塩基多型(SNP)が報告されているが、オーダーメイド医療を進めるにあたり、予防や治療に占める遺伝情報のウェイトは十分には理解されていない。日本人2型糖尿病の遺伝素因の現状について解説していただく。
(2)1型糖尿病の日本人特異性
 我が国の1型糖尿病は遺伝素因の違いなどにより欧米と比べ発症頻度は低いが、劇症1型糖尿病は我が国で見いだされた疾患である。一方、LADA(Latent autoimmune diabetes in adults)は海外での頻度は高いが、我が国ではSPIDDMとの異同を含めて、その頻度や病態は十分には解明されていない。日本人1型糖尿病(SPIDDMを含めて)の特異性について解説していただく。
(3)治療法の日本人特異性
 日本人は米を主食とする民族であり、独自の食文化がある。一方では、米の摂取量は減少傾向にあり、食の多様性も広がっている。このような状況のなか、日本人糖尿病の食事療法の特異性について解説いただく。また、日本には独自の文化や社会構造に由来する心理・社会的要因があり、患者の心理・社会的要因を考慮することは必須である。心理・社会的要因の日本人特異性について解説していただく。我が国の2型糖尿病治療薬の選択アルゴリズムは欧米のそれとは大きく異なっている。欧米の大規模研究の結果はどこまで日本人に当てはめることができるのかを含めて、薬物療法の日本人特異性について解説していただく。
(4)疫学研究からみた日本人糖尿病の特異性  我が国には地域住民や通院患者を対象とした優れた前向きコホート研究が多く存在する。各コホート研究より日本人糖尿病の特異性について解説していただく。また、最後に、日本人糖尿病患者の死因は欧米の糖尿病患者とは大きく異なっている。日本人糖尿病患者の死因について、時代的変遷を含めて解説していただく。
 本特集より「日本人の日本人のための糖尿病学」、日本的な糖尿病学の確立を目指したい。

岩瀬正典
(社会医療法人財団白十字会 白十字病院 糖尿病センター/臨床研究センター 副院長・センター長)

●A4変型・約130ページ 本体\2,700+税 2009年より発行 医学出版(03-3813-8722)
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