インスリン製剤の特徴と服薬指導のポイント 糖尿病情報スクランブル

2015.01.16

糖尿病診療に携わる皆さんに、関連するさまざまなテーマについて述べた記事、専門的な情報を集約し、紹介している「糖尿病情報スクランブル」の連載「糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント」を更新しました。
「糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント」へ ▶

 「糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント」では、日本糖尿病学会認定専門医であり、同学会の認定指導医でもある、加藤内科クリニック院長の加藤光敏先生に、ご自身の知識と経験を踏まえた服薬指導のポイントを、わかりやすく解説していただきます。

 今回から新章「インスリン製剤」がスタート。全4回(予定)にわたり、その特徴と服薬指導についてお伝えしていきます。

糖尿病治療薬の特徴と服薬指導のポイント/執筆者プロフィール

第17回 インスリン製剤(1)(本文より)

 今回から、インスリン製剤(以下略:インスリン)を取り上げます。もし我々の体の中でインスリンが枯渇したとしたら、高血糖により1週間で命が危険にさらされます。いまでは当たり前となったインスリン療法ですが、先人の長い苦労の賜物であることを忘れてはなりません。まずは、その歴史を振り返ります。

インスリン発見前夜まで

インスリンの歴史は、競争と栄光の歴史です。1889年、ドイツのオスカル・ミンコフスキーは膵切除術をした犬の尿にハエが寄ってくることに気づき分析をしたところ、 多くの糖が含まれていることを明らかにしました。この犬は糖尿病を発症していたのです!これが膵臓と糖尿病との深い関係の発見となりました。1901年には、米国の病理学者ユージン・オピーによりランゲルハンス島との関連が証明されました。その後多くの研究が行われ、ルーマニアの科学者ニコラス・パウレスコのように膵抽出物で血糖値を低下させ、インスリンの発見と言って良いほどの研究を1920年に行っています。これはカナダグループに先駆けたものであったことが知られています。

続きはこちら...第17回 インスリン製剤(1)

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料