基礎インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合剤「iGlarLixi」

 サノフィは、開発中のインスリン グラルギン100単位/mL(基礎インスリン)とリキシセナチド(GLP-1受容体作動薬)の用量調節が可能な配合剤(iGlarLixi)が、インスリン グラルギン100単位/mLのみ投与した場合に比べ、成人2型糖尿病患者において良好な食後血糖コントロールを示したと発表した。
 新たな解析結果は、ドイツ・ミュンヘンで開催中の第52回欧州糖尿病学会(EASD)で発表された。iGlarLixiは現在、米国と欧州で審査中。
インスリン グラルギンとリキシセナチドの配合剤「iGlarLixi」
 主要第3相臨床試験であるLixiLan-L試験では、インスリン グラルギン単独またはインスリン グラルギンと経口糖尿病薬1~2剤の併用でコントロール不十分な2型糖尿病患者736例を対象として、iGlarLixiとインスリン グラルギンの有効性を比較した。

 事後解析を行ったところ、iGlarLixiを投与した患者ではインスリングラルギン100単位/mLのみ投与した患者に比べ、食後血糖値の目標達成率が高いことが明らかになった。症候性低血糖の発現率は、iGlarLixi群とインスリングラルギン100単位/mL群で同程度だった。

 ベースラインおよび投与30週時点に標準食を用いて血糖測定を行った患者677例を対象とした事後解析では、iGlarLixi群ではインスリン グラルギン100単位/mL単独投与群に比べ、食後血糖値のコントロールが良好だった。投与30週時点で食後血糖値が140mg/dL以下であった患者の割合はiGlarLixi群ではインスリン グラルギン100単位/mL単独投与群より高く、標準食摂取の30分後(群間差:16.4% [41.4% vs. 25%], p<0.0001)、1時間後 (群間差: 22.4% [30.7% vs. 8.3%], p<0.0001)、および 2時間後 (群間差: 28.2% [33.6% vs. 5.4%], p<0.0001)のいずれもiGlarLixi群で高い達成率が得られた。

 また、ベースライン時点と投与30週時点で1日7回の血糖自己測定を行った患者592例を対象とした事後解析を行ったところ、インスリン グラルギン100単位/mL単独投与群に比べ、iGlarLixi群で良好な食後血糖コントロールを示した。食後血糖値の目標到達率は、1日のいずれの食事後もiGlarLixi群で一貫して高く、投与30週時点で行った1日7回の血糖自己測定において食後血糖値が140mg/dL以下であった患者の割合は、iGlarLixi群の方がインスリン グラルギン100単位/mL単独投与群より高く、午前10時(群間差: 32.5% [61.2% vs. 28.7%], p<0.0001)、午後3時(群間差: 16.5%[41.1% vs. 24.6%], p<0.0001)、および午後10時 (群間差: 12.2% [45.9% vs. 33.7%], p=0.005)のいずれもiGlarLixi群で高い達成率が得られた。
[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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