GLP-1受容体作動薬「バイエッタ」12月17日発売 日本イーライリリー
2010.12.15
日本イーライリリーは15日、GLP-1受容体作動薬「バイエッタ皮下注5μgペン300」「バイエッタ皮下注10μgペン300」(一般名:エキセナチド)を12月17日に発売すると発表した。
バイエッタは、2005年に米国で発売された世界初のGLP-1受容体作動薬。同剤は既に世界80カ国以上で承認され、米国、欧州など主要国の糖尿病治療ガイドラインに記載されており、2010年11月現在までで延べ130万人以上が使用している。
今後同社では、類薬で報告された事例から、スルホニル尿素薬併用時の低血糖管理の重要性、およびGLP-1受容体作動薬がインスリン製剤の代替ではなくインスリン依存状態にある患者には用いるべきではないことなどを明確にし、バイエッタの適正使用推進のため、まずは専門医を中心とした情報提供活動を行っていく。
(12月15日 ニュースリリース) 「バイエッタ」製品サイト(日本イーライリリー)
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(12月15日 ニュースリリース) 「バイエッタ」製品サイト(日本イーライリリー)
バイエッタの概要
- 販売名: バイエッタ皮下注5μgペン300、バイエッタ皮下注10μgペン300
- 一般名: エキセナチド
- 薬効分類: 2型糖尿病治療剤
- 効能・効果: 2型糖尿病。ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤(ビグアナイド系薬剤又はチアゾリジン系薬剤との併用を含む)を使用しても十分な効果が得られない場合に限る。
- 用法・用量: 通常、成人には、エキセナチドとして、1回5μgを1日2回朝夕食前に皮下注射する。投与開始から1カ月以上の経過観察後、患者の状態に応じて1回10μg、1日2回投与に増量できる。
- 薬 価: 5μgペン300 1キット:9,661円、10μgペン300 1キット:9,661円
バイエッタの特徴
GLP-1受容体作動薬として、食事摂取に伴うグルコース濃度上昇に応じて、体本来の膵β細胞からのインスリン分泌を促進し、血糖コントロールをに貢献。副次的な作用として体重減少も期待される
- ・HbA1c値の改善効果に優れ、安定した改善効果が持続:国内第3相臨床試験では、バイエッタ10μg群投与後24週において、平均HbA1c値はベースラインから1.62%低下
- ・空腹時および食後の血糖値の上昇を抑制
- ・投与により、体重減少も:国内第3相臨床試験で、バイエッタ10μg群投与後24週において体重が平均1.54kg減少
- ・固定用量のため注入器の用量設定が容易
バイエッタの安全性
国内臨床試験(スルホニルウレア剤との併用)において、安全性評価対象288例中224例(77.8%)に副作用が認めらた。
主な副作用:低血糖症(146例: 50.7%)、悪心(75例: 26.0%)、食欲減退(41例: 14.2%)、腹部不快感(32例: 11.1%)、便秘(31例: 10.8%)、嘔吐(26例: 9.0%)
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