糖尿病の関連製品市場は4179.7億円、前年度比約5.9%の伸び

2009.12.14
 矢野経済研究所がまとめた調査結果によると、糖尿病関連の製品市場規模は患者数増加を受けて前年度比約5.9%の伸びを示し、2009年はメーカー出荷ベースで4179億7000万円に達した。
 このうち7割以上を占める治療薬など治療市場は、売り上げ規模の大きい血糖降下薬がけん引し、薬価ベースで3233億5000万円に達する見通し。インスリン抵抗性改善薬やαグルコシダーゼ阻害薬などで大型製品が伸長した一方で、後発医薬品の利用も広がっている。
 2010年度も治療市場で血糖降下薬が売上を伸ばし、低血糖の発現リスクの少ない新しい糖尿病治療薬である「DPP-4阻害薬」や「GLP-1製剤」の登場も成長要因になり、全体の市場規模は4385億8000万円に達すると予測している。
 また、検査・診断市場は707億4000万円になる見通し。血糖測定器がインスリン療法を行っている患者の増加により売上を伸ばしているほか、尿糖試験紙も糖尿病予備群の簡易チェックの用途として需要が高まっているという。
 予防(食品)市場は、低カロリー甘味料が料理用途での需要拡大で売上を伸ばし、238億8000万円になる見込み。「糖尿病食調整用組み合わせ食品」は2009年4月より特別用途食品の指定から外れ、該当する製品は「糖尿病食」という表現ができなくなる一方で、糖尿病患者を対象とした組み合わせ食品を販売する際には、厚生労働省の許可を経る従来の方式とは異なり、同省の定める「食事療法用宅配食品等栄養指針」に沿った製品を作るという準拠方式がとられるようになる。こうした規制変更の影響で同市場への新規参入が増えると予測している。
(株)矢野経済研究所

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