超速効型インスリン「ルムジェブ注」発売 速やかな作用発現・消失を実現 日本イーライリリー

 日本イーライリリーは、従来より皮下からの吸収を速めた超速効型インスリン「ルムジェブ注」を発売した。ヒューマログ注に比べて速やかなインスリン作用発現および消失を実現した。
ルムジェブ注はヒューマログ注より皮下からの吸収が速い
 日本イーライリリーは6月17日、新規の超速効型インスリンアナログ製剤「ルムジェブ注ミリオペン」、「ルムジェブ注ミリオペンHD」、「ルムジェブ注カート」「ルムジェブ注100単位/mL」(一般名:インスリン リスプロ(遺伝子組換え))を発売した。効能・効果は「インスリン療法が適応となる糖尿病」。

 「ルムジェブ注」は、より良い血糖コントロールの実現のために、健康な人のインスリン分泌により近いインスリン動態の再現を目指し開発された薬剤。2001年に発売以来、多くの使用実績がある超速効型インスリンアナログ製剤「ヒューマログ注」(一般名:インスリン リスプロ(遺伝子組換え))の有効成分に添加剤を加えることで、皮下からの吸収を速め、日本人1型糖尿病患者でヒューマログ注に比べて最高濃度の50%に達する時間を13分、曝露持続時間を88分短縮し、速やかなインスリン作用発現および消失を実現した。

 「ルムジェブ注」は通常、食事開始時(食事の前2分以内)に1回2~20単位を皮下注射する。そのため、患者が食事内容を確認した上で、「いただきます」のタイミングで投与することが容易となり、処方薬剤の変更により患者の現在の生活リズムを大きく変える必要がない。また、必要な場合は食事開始後20分以内に投与することも可能だ。
健康な人のインスリン分泌により近いインスリン動態
 「ルムジェブ注は、健康な人のインスリン分泌により近いインスリン動態をもつ有望な新薬。食後の血糖値を目標範囲内に収めるための新たな選択肢として、世界に先駆けてルムジェブ注を日本の糖尿病患者に提供できることを嬉しく思います」と、同社では述べている。

販売名ルムジェブ注ミリオペン
ルムジェブ注ミリオペンHD
ルムジェブ注カート
ルムジェブ注100単位/mL
一般名インスリン リスプロ(遺伝子組換え)
効能・効果インスリン療法が適応となる糖尿病
用法・用量通常、成人では1回2~20単位を毎食事開始時に皮下注射するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる。ときに投与回数を増やしたり、持続型インスリン製剤と併用したりすることがある。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。
(ルムジェブ注100単位/mLのみ)必要に応じ持続皮下注入ポンプを用いて投与する。
薬 価ルムジェブ注ミリオペン (300単位1キット) 1,400円
ルムジェブ注ミリオペンHD (300単位1キット) 1,400円
ルムジェブ注カート (300単位1筒) 1,175円
ルムジェブ注100単位/mL (100単位1mLバイアル) 277円
製造販売承認日2020年3月25日
薬価基準収載日2020年5月20日
発売日2020年6月17日

ルムジェブ注カート / ルムジェブ注ミリオペン / ルムジェブ注ミリオペンHD 添付文書 (医薬品医療機器総合機構)
[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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