国内初の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キットを発売 30分以内で判定が可能

2020.05.14
 富士レビオは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原を検出する検査キット「エスプラインSARS-CoV-2」について、5月13日に承認を取得し、販売を開始したと発表した。
 抗原検査は新型コロナウイルスの感染の有無を検査するもので、30分以内で結果が判明する。

確定診断にはPCR検査との併用が必要

 同キットは、酵素免疫測定法とイムノクロマトグラフィー技術を組み合わせた同社の迅速診断プラットフォームを用いた体外診断用医薬品。鼻咽頭拭い液を検体とし、検体中に含まれる新型コロナウイルス抗原を検出する。

 同社が独自に樹立した複数種類の抗体を用いて新型コロナウイルス内部の蛋白質を捕捉し、酵素反応による発色原理を応用することにより、反応開始から30分以内(陽性判定:約10~30分、陰性判定:30分)で判定が可能。

 同社の宇部工場(山口県宇部市)で生産され、週20万テストの生産体制を構築しているとしている。

 なお、同キットは陽性一致率が低いため除外診断には適さず、陰性であっても確定診断のためにPCR検査と併用することが必要となる。

 添付文書には国内臨床検体を用いた試験と行政検査検体を用いた試験の2つの結果が記載されており、RT-PCR法との陽性一致率は前者が37%(10/27例)、後者が67%(16/24例)だった。また陰性一致率は前者が98%(44/45例)、後者が100%(100/100例)だった。

 同キットを用いた保険適用の検査費は6,000円。行政検査となる場合は全額公費負担となる。

エスプラインSARS-CoV-2 添付文書 (医薬品医療機器総合機構)

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料