【新型コロナウイルス感染症】 厚労省が「帰国者・接触者相談センター」への相談・受診の目安を公表

2020.02.18
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内でも広がっている事態を受けて、厚生労働省は医療機関の受診の目安をまとめ、2月17日に公表した。

新型コロナウイルス感染症の特徴は

 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の相談・受診の目安をまとめ公表した。

 まず、新型コロナウイルス感染症の特徴として、
▼ウイルス性の風邪の一種、
▼発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い、
▼感染から発症までの潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)、
▼くしゃみ、咳などによる飛沫感染と、接触感染によってうつる、
▼重症化すると肺炎となり、死亡例も確認されている、
高齢者や基礎疾患(糖尿病・心不全・呼吸器疾患など)のある人は、とくに重症化しやすいので注意が必要、
としている。

 感染が疑われる人からの電話相談に応じる専用の窓口として、「帰国者・接触者相談センター」が設けられている。2月16日時点で全国の保健所など536ヵ所が設置されている。

 新型コロナウイルス感染が疑われる人は、すぐに医療機関を受診するのではなく、まずは「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談する。そのうえで、相談センターは、必要に応じて専用の外来への受診を調整する。
 以下のいずれかに該当する人は、「帰国者・接触者相談センター」に相談する必要がある。
● 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く人(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様)。
● 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある人。

 なお、以下のような人は重症化しやすいため、こうした状態が2日程度続く場合には、「帰国者・接触者相談センター」に相談することが勧められる。
● 高齢者
● 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPDなど)の基礎疾患がある人
● 透析を受けている人
● 免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人
● 妊婦

相談・受診の前に心がけて欲しいこと

 相談・受診の前に心がけて欲しいこととして次のことを挙げている。
▼発熱などの風邪の症状がみられるときは会社や学校を休み、外出を控える。
▼風邪の症状がみられたら、毎日、体温を測定して記録する。
医療機関を受診する際には、マスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)を徹底する。

 そのうえで、「現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザなどの心配があるときには、通常と同様にかかりつけ医などに相談してほしい」としている。

 なお、多くの方が集まるイベントや行事などに参加する場合も、1人ひとりが咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけることが大切だ。主催する側も、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲で対応をすることが望ましい。
厚生労働省が公開している「マスクについてのお願い」
風邪や感染症の疑いのある人たちに使ってもらうことが何より重要です。

 このほかに、自分の症状への不安など、一般的な問い合わせがある場合は、厚生労働省の相談窓口に電話するよう呼びかけている。

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料