日本腎臓病協会と田辺三菱製薬が共同事業を開始 慢性腎臓病に関する「カナグリフロジン」の基礎研究を公募

 日本腎臓病協会と田辺三菱製薬は腎臓病克服を目的とした共同事業契約を、7月10日に締結した。日本腎臓病協会が立ち上げた「KRI-J」を活用し、慢性腎臓病に関する基礎研究の公募を実施する。
慢性腎臓病に関する「カナグリフロジン」の基礎研究を公募
 日本腎臓病協会と田辺三菱製薬は、共同事業契約を締結し、日本腎臓病協会が立ち上げた「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」というアカデミア、企業および行政等が連携しうるプラットフォームを活用し、慢性腎臓病に関する基礎研究の公募を実施する。

 詳細および申請書は、日本腎臓病協会ホームページで公開されている。

 「KRI-J」は、日本腎臓病協会が学会(アカデミア)と関連企業、行政などが連携しうるプラットフォームとして立ちあげた事業。KRI-Jを活用し、SGLT2阻害薬「カナグリフロジン」の腎保護メカニズムの解明を目的に、同社と当協会が連携して実施する「共同研究」を募集している。

 日本人の慢性腎臓病有病数は約1,330万人で、成人の約8人に1人が該当する。腎臓病は、脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係している。同協会と同社は、腎臓病の克服には、医療者、行政、企業、市民が連携して、総力を挙げて取り組む必要があるとしている。

【慢性腎臓病に関する基礎研究の公募概要】
研究背景:これまでに報告された慢性腎臓病に関する大規模臨床試験の結果からSGLT2阻害薬の腎保護作用に関してはコンセンサスが得られつつあるが、そのメカニズムは十分に解明されていない。そのためKRI-Jを活用した、SGLT2阻害薬による腎保護メカニズムの解明を目的に基礎研究を実施する
研究課題:SGLT2阻害薬カナグリフロジンの腎保護メカニズムに関する基礎研究
統括責任者:日本腎臓病協会 理事長 柏原直樹
応募期間:2019年7月11日~2019年8月20日必着
応募資格:45歳以下で日本腎臓病協会会員もしくは日本腎臓学会会員
[Terahata]

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