発症から30年 1型糖尿病患者が語る新連載「インスリンとの歩き方」

2015.09.01

糖尿病ネットワークの「DMオピニオン」は、1型糖尿病患者の遠藤伸司さんによる新連載「インスリンとの歩き方」をスタートしました。
連載「インスリンとの歩き方」へ ▶

連載「インスリンとの歩き方」

 執筆者の遠藤さんは、中学生の頃に1型糖尿病を発症。以来、約30年間の療養生活の中で、留学や進学、就職、そして転職、プライベートまで幅広い経験を積み、なにかと無理をすることもあったようです。

 連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病——特にインスリン製剤と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。

インスリンとの歩き方/執筆者プロフィールへ ▶

第一回 「第1回 あなた、一生、インスリン注射が必要です」
(本文より)

■ 発 症

 中学1年生の春だった。入学当初だったので、新しい学生生活への期待でふくらんでいた。校内は桜が咲き誇れ 、緑にも囲まれ、木漏れ日が眩しいほど新鮮な気持ちだった。

 そんな気持ちとは裏腹に、僕の体は急激に変わっていった。喉がカラカラに渇くようになり、水を絶えず飲まずにいられなかった。おしっこも頻繁に出るようになった。

 電車での通学だったから、喉の渇きやおしっこを我慢できず、途中下車する日もあった。特に満員電車の場合が最悪だった。人ごみを押しのけて降りるのが面倒だったので、おしっこを我慢し、ダッシュで駅のトイレに向かった。間に合ったあ~、尿が漏れないかという緊張と安堵感。中学生にもなって漏らしたら恥ずかしい......そんな心配を抱えて、通学電車に乗るようになっていた。

続きはこちら...
第一回 「第1回 あなた、一生、インスリン注射が必要です」 ▶

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料