2型糖尿病患者へのインスリン導入 インスリン処方の評価 JDDM研究

 「糖尿病データマネジメント研究会」(JDDM)の研究成果をもとに、2型糖尿病患者の血糖コントロールのための効果的な選択としてのインスリン処方の評価について、千葉中央メデイカルセンター糖尿病センターの金塚東氏らが発表した。持効型インスリン(LA)による基礎インスリン療法は、二相性インスリンに比べ、血糖コントロールに及ぼす長期の有効性は認められないという結果になった。研究成果は、「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に2014年2月26日付で掲載された。

 「糖尿病データマネジメント研究会」(JDDM)は、CoDiC(Computerized Diabetes Care)という糖尿病データ管理ソフトウェアを用いて、糖尿病治療の実態の把握と改善を目的とする多施設共同研究として、アウトカムリサーチおよび前向き研究を行っている。今回の研究では、経口血糖降下薬(OAD)投与下で血糖コントロール不良の2型糖尿病患者におけるインスリン投与の長期の有効性を、2005~2010年に国内の54医療機関のCoDiCデータベースを用いて評価した。

 2005年のベースライン時に合計1万854人の患者がOAD治療下で、2010年までに1,253人(11.5%)の患者がインスリン療法を開始した。インスリン療法が導入された患者中、傾向スコアを用いて選択された各インスリン処方の患者間で臨床的特徴に差を認めなかった。合計96人の患者はインスリン単独の療法に移行し、超速効型インスリン(RA)と中間型インスリンを混合した二相性インスリンアナログ製剤の1日2回投与、もしくは超速効型インスリン(RA)とLAとによるBasal-Bolus療法により、HbA1c値は低下した。合計418人の患者はOADにインスリンが追加投与された。二相性インスリンの1日2回投与でHbA1c値は低下したが(P<0.001)、LAによる基礎インスリン療法において、HbA1c値の有意な低下を認めなかった (P=0.497)。

 研究の詳細は、下記の「Journal of Diabetes Investigation」のサイトで閲覧できる。

Evaluation of insulin regimens as an effective option for glycemic control in patients with type 2 diabetes: A propensity score-matched cohort study across Japan (JDDM31)
Journal of Diabetes Investigation 2014; DOI: 10.1111/jdi.12194

糖尿病データマネジメント研究会

[Terahata]

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