DPP-4阻害薬「テネリア」 併用薬の制限解除

2013.12.24
 田辺三菱製薬と第一三共は、DPP-4阻害薬「テネリア錠20mg」(一般名:テネリグリプチン)について、「2型糖尿病」の新効能・効果の承認を12月20日に取得し、すべての経口血糖降下薬やインスリンとの併用療法が可能になったと発表した。

 糖尿病併用薬の制限がない「2型糖尿病」の適応取得は、エクア(一般名:ビルダグリプチン ノバルティス)、トラゼンタ(般名:リナグリプチン 日本ベーリンガーインゲルハイム、日本イーライリリー)、オングリザ(一般名:サキサグリプチン 協和発酵キリン)に続く4剤目。

「テネリア錠20mg」の製品概要

販売名テネリア錠20mg
一般名テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物錠
効能・効果(取り消し線部分が今回の一部変更承認取得により削除された)

2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。
①食事療法、運動療法のみ
②食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア系薬剤を使用
③食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用

用法・用量通常、成人にはテネリグリプチンとして20mgを1日1回経口投与する。
なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量することができる。
使用上の注意 (一部抜粋):1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(3)スルホニルウレア系薬剤又はインスリン製剤を投与中の患者
2.重要な基本的注意
(8)本剤とインスリン製剤との併用投与の有効性及び安全性は検討されていない。
薬価207.70円
製造販売承認日2012年6月29日
発売日2012年9月10日
一部変更承認日2013年12月20日
製造販売元田辺三菱製薬株式会社
販売元第一三共株式会社

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