糖尿病非専門医および看護師を対象とした教育プログラムを開発 ジョスリン糖尿病センター/日本イーライリリー

 日本イーライリリーと、ハーバード大学医学部付属のジョスリン糖尿病センターは、日本の糖尿病診療における質の向上とそれに伴う患者の血糖コントロールと予後の改善に貢献することを目的に、糖尿病診療に関わる糖尿病非専門医および看護師を対象とした教育プログラム「ジョスリン糖尿病診療ラーニングプログラム」を開発した。
 7月15日よりワークショップならびにオンラインプログラムの提供を本格的に開始した。
糖尿病非専門医および看護師のためにデザイン
 「ジョスリン糖尿病診療ラーニングプログラム」は、アドバイザー役として日本の糖尿病専門医の協力のもと、日本イーライリリーおよびジョスリン糖尿病センターが作成したもの。日本の糖尿病患者のプライマリケアを主に担当する糖尿病非専門医および看護師のためにデザインされている。

 糖尿病診療における最新の治療プロトコル、薬剤および技術を習得する必要のある糖尿病非専門医と看護師は、同プログラムによって緊密な診療連携の実現と個々の患者の病態に適した診療方針の確立、糖尿病診療の質と治療アウトカムの向上を図ることができるようになるという。

 プログラムでは、参加者が現行の糖尿病診療による患者の治療アウトカムをあらためて評価したり、治療アウトカムを改善するためにはどうしたら良いかを他の参加者とともに検討したり、患者のタイプによって異なるニーズの違いを明確にするなどのワークショップを行う。

 ワークショップ実施後、導き出された診療改善に向けてのヒントをそれぞれ持ち帰り、それを受けて改善した糖尿病診療による患者の治療アウトカムの改善状況をモニタリングしていく。全プログラム修了者には、バーバード大学ジョスリン糖尿病センターから修了証が授与される。
オンラインラーニングで自己学習も可能
 1回目のワークショップ実施後半年以内に実施される2回目のワークショップでは、改善プランが実施されたかどうか、患者データが実際に改善されたかどうかを検討し、さらなる改善のための戦略を立てる。

 オンラインラーニングには、診断・治療に役立つコンテンツの動画講義や、糖尿病専門医へのインタビュー動画、ビデオクリップなどが用意されており、各ワークショップの前後に自由に自己学習をすることができるようになっている。

 プログラムの本格提供を前に、2017年に実施したパイロットプログラムでは、全てのワークショップ終了時に参加者19名(糖尿病非専門医13名、看護師6名)を対象に実施したアンケート(5段階回答方式)において、ワークショップ全体が「有益な時間の使い方であった」という設問に対し、参加者の12名が「強く同意する」、7名が「同意する」と回答し、「看護に役立つ内容であった」という設問に対し、参加者の13名が「強く同意する」、6名が「同意する」と回答した。
糖尿病診療レベルを向上する生涯教育プログラム
 糖尿病診療において主にプライマリケアを担当する糖尿病非専門医は、糖尿病患者の基本的診療において重要な役割を果たしている一方、さまざまな新薬の登場などで糖尿病治療は複雑化しており、非専門医の糖尿病診療レベルのさらなる向上が求められている。

 プログラムのアドバイザーを務めた永寿総合病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、「かかりつけ医による糖尿病診療が今後ますます不可欠になってくる中、医療従事者向けの生涯教育プログラムが提供されることは、糖尿病患者の健康向上に貢献する、期待できる取組みです」と述べている。

 なお、同プログラムは2018年7月以降、奈良県奈良市、北海道旭川市、愛知県東名古屋地区での開催が決定しており、以降全国でのプログラム展開を目指すとしている。

Lilly Diabetes - 医療関係者向け糖尿病領域ポータルサイト(日本イーライリリー)
[Terahata]

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