GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害剤の併用治療 単剤治療に比べHbA1cが低下

 メトホルミンで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者に、GLP-1受容体作動薬「エキセナチド」(商品名:ビデュリオン)2mgの週1回投与と、SGLT2阻害剤「ダパグリフロジン」(商品名:フォシーガ)10mgの1日1回投与の併用治療を、それぞれの単独治療と比較した第III相DURATION-8試験において、併用治療群が単独治療群に比べ、HbA1cを有意に低下させることが示された。
HbA1c、体重、収縮期血圧が有意に低下
 同試験は、GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害剤、2つの異なるクラスの糖尿病治療薬を組み合わせた最初の臨床試験で、海外では標準とされるメトホルミン治療で血糖コントロールが不十分な糖尿病患者に対する追加治療としての有用性を評価した。結果はドイツのミュンヘンで開催された第52回欧州糖尿病学会 (EASD)年次集会において9月16日に発表され、「Lancet Diabetes & Endocrinology」に掲載された。

 28週時点でのベースラインからのHbA1cの変化量は、エキセナチドとダパグリフロジンの併用治療で1.95%、エキセナチドの単独治療で1.58%、ダパグリフロジンの単独治療で1.37%、それぞれ低下した(いずれもP<0.01)。また、メトホルミン治療で血糖コントロール目標が達成できていない患者におけるダパグリフロジンの有効性も示された。

 体重は、エキセナチドとダパグリフロジンの併用治療で3.4kg、エキセナチドの単独治療で1.5kg、ダパグリフロジンの単独治療で2.2kg、それぞれ低下した(いずれもP<0.01)。併用治療による体重減少は、ベースラインHbA1cが8.0〜9.0%の患者群(-4.5 kg)が、ベースラインHbA1cが9.0%超の患者群(-2.6 kg)に比べてより大きな減少がみられた。

 収縮期血圧は、併用治療で4.2mmHg、エキセナチドの単独治療で1.3mmHg、ダパグリフロジンの単独治療で1.8mmHg、それぞれ低下した(いずれもP<0.05)。

 主な有害事象(治療群に関わらず5%以上の患者に発現)は、下痢、注射部位の結節、悪心および尿路感染だった。

Exenatide once weekly plus dapagliflozin once daily versus exenatide or dapagliflozin alone in patients with type 2 diabetes inadequately controlled with metformin monotherapy (DURATION-8): a 28 week, multicentre, double-blind, phase 3, randomised controlled trial(Lancet Diabetes & Endocrinology 2016年9月16日)
[Terahata]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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