青少年患者へのCGM開始には本人の意思決定が重要

 持続血糖測定(Continuous Glucose Monitoring;CGM)を血糖コントロール改善に結びつけるには、継続的に使用することが欠かせない。しかし、アラームへの対応が負担になるなどの理由で、継続使用を断念する患者もいる。これに対し、CGM使用開始を決定する際に「Shared Decision Making;SDM」(共同意志決定)を重視することで、継続使用率が向上する可能性を示した研究結果が報告された。詳細は、「Diabetes Care」7月23日オンライン版に掲載された。

 米フィラデルフィア小児病院のVictoria A. Miller氏らは、青少年の糖尿病患者にCGMを使用するにあたり、SDMによって行うか否かを決めることで患者本人の自己効力感や満足度が高まり、CGMの継続率に好影響をもたらすとの仮説を立て、以下の検討を行った。

 CGMを使用開始する108人(平均年齢13.4±2.7歳、白人が73%)の患児とその親を対象に、使用開始の決定への患児自身の関与の程度を評価した。そしてCGMの使用開始から2カ月後、患児のCGM使用に関する自己効力感と満足度を評価した。また、使用開始後5~12週目のCGM使用状況を、クラウド上のデータベースを介して確認した。

 CGM継続使用率との関連の解析には、人種、性別、世帯収入で調整するモデルを採用した。その結果、ベースライン時点で親が回答していたCGM使用開始決定への患児自身の関与の程度によって、CGMの継続使用率を明確に予測可能であることが分かった(P<0.0001)。また、この関係は、患児のCGM使用に関する自己効力感の高さ(P<0.0001)、および、わずらわしさの認識の低さ(P=0.014)が媒介していた。

 これにより、CGMの使用開始にあたり、患児が親と情報を共有し意志決定するというSDMを経ることによって、開始から2カ月間の自己効力感が高くなり、わずらわしさの認識が抑制されることが明らかになった。

 以上の結果から著者らは、「CGMの使用による臨床的なメリットを最大化するために、医療者はCGMの使用開始に際して、患児本人の関与を促す必要がある」と結論づけている。

[HealthDay News 2020年8月11日]

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[Terahata]
編集部注:
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