超速効型インスリン製剤の日本初のバイオ後続品 インスリン リスプロBS注HU「サノフィ」承認取得

2020.03.26
 サノフィは、超速効型インスリン製剤の日本初のバイオ後続品となるインスリン リスプロBS注HU「サノフィ」が承認されたと発表した。

超速効型インスリン製剤の日本初のバイオ後続品

 サノフィは、インスリン リスプロBS注ソロスターHU「サノフィ」および、インスリン リスプロBS注カートHU「サノフィ」、インスリン リスプロBS注100単位/mL HU「サノフィ」(一般名:インスリン リスプロ(遺伝子組換え)[インスリン リスプロ後続1]について、「インスリン療法が適応となる糖尿病」の効能・効果で承認を取得したと発表した。

 同剤は、超速効型インスリンアナログ製剤の「ヒューマログ」(一般名:インスリン リスプロ(遺伝子組換え))と同じアミノ酸配列を有しており、超速効型インスリン製剤のバイオ後続品(バイオシミラー)として日本で初めて承認された。

 バイオ後続品は、国内ですでに承認された先行バイオ医薬品と同等/同質の品質、安全性、有効性を有する医薬品として開発されていねる。先行バイオ医薬品と変わらない治療の選択肢を提供することで、患者の経済的負担の軽減や医療費の削減に貢献すると期待されている。

 同剤は、欧州および米国で2017年に承認を取得しており、現在世界30か国以上で承認されている。

インスリン リスプロBS注HU「サノフィ」 製品概要

販売名インスリン リスプロBS注ソロスターHU「サノフィ」
インスリン リスプロBS注カートHU「サノフィ」
インスリン リスプロBS注100単位/mL HU「サノフィ」
一般名インスリン リスプロ(遺伝子組換え)[インスリン リスプロ後続1]
効能または効果インスリン療法が適応となる糖尿病
用法および用量

<カートおよびソロスター>
通常、成人では1回2~20単位を毎食直前に皮下注射するが、ときに回数を増やしたり、持続型インスリン製剤と併用したりすることがある。 投与量は、患者の症状および検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。

<バイアル>
通常、成人では1回2~20単位を毎食直前に皮下注射するが、持続型インスリン製剤を併用したり、ときに投与回数を増やす。 投与量は、患者の症状および検査所見に応じて増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。 必要に応じ持続皮下注入ポンプを用いて投与する。
国内製造販売承認取得日 2020年3月25日

サノフィ

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料