isCGMで成人1型糖尿病患者の低血糖や欠勤が有意に減少

 間欠的スキャン連続血糖測定(intermittently scanned continuous glucose monitoring;isCGM)を用いることで、成人1型糖尿病患者の低血糖が減るとともに治療満足度が向上し、欠勤が少なくなるとのベルギーからの報告が、「Diabetes Care」12月16日オンライン版に掲載された。

 ベルギーでは2016年から、糖尿病専門医療機関での1型糖尿病患者に対するisCGM使用が保険適用となった。同国のルーヴェン・カトリック大学のSara Charleer氏らは、この変化の影響を12カ月にわたる多施設前向き観察研究というリアルワールドデータで検証した。

 研究の対象は同国内の糖尿病専門医療センター3カ所で2016年7月~2018年7月に募集された成人1型糖尿病患者1,913人。ベースライン時と6カ月、12カ月時点で血糖関連パラメーターやQOLなどを評価した。

 主要エンドポイントとして評価したQOLはベースライン時から既に高く、isCGM使用開始後にも安定した状態が継続していたが、治療に関する満足度は有意な改善が認められた(P<0.0001)。重症低血糖および/またはケトアシドーシスによる入院の頻度も、研究開始前年において3.3%(1,913人で63件)とまれではあったが、isCGM使用によって2.2%(1,711人で37件)とさらに低下した(P=0.031)。

 その他、HbA1cレベルは維持されたまま重症低血糖の頻度は14.6%(1,913人で280件)から7.8%(1,711人で134件)へ有意に減少した(P<0.0001)。また低血糖昏睡は2.7%(1,913人で52件)から1.1%(1,711人で18件)へ有意に減少した(P=0.001)。さらに、欠勤の頻度も5.8%(1,913人で111件)から2.9%(1,711人で49件)へ有意に低下した(P<0.0001)。

 有害事象として、210人(11%)に皮膚反応が見られた。また22人(1%)が途中でisCGMの使用を中止した。

 著者らは「糖尿病専門医療機関での1型糖尿病患者へのisCGM保険適用は、患者のQOLとHbA1cを維持しながら治療満足度を向上し、重度の低血糖や欠勤を減らす」とまとめている。

 なお、数人の著者が、医療機器・製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。

[HealthDay News 2020年1月3日]

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[Terahata]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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