連続血糖測定(CGM)のアラーム設定値が血糖コントロールに影響 最適設定は75mg/dLと170mg/dL

CGMのアラーム設定次第で血糖コントロールが変わる?
 連続血糖測定(CGM)システムのアラーム設定値が、血糖コントロールの良し悪しに影響するとの報告が「Journal of the Endocrine Society」11月19日オンライン版に掲載された。低血糖と高血糖を減らす最適のアラーム設定は、75mg/dLと170mg/dLだという。

 米ユタ大学のYu Kuei Lin氏らは、CGMを3カ月以上使用している1型糖尿病患者95人を対象に、アラームの設定値と血糖コントロール状況の関連を検討した。対象者の年齢は44.8±15.8歳で、女性が54%、HbA1c7.4±1.2%、糖尿病罹病期間22.4±15.3年、CGM使用歴31.9±25.4カ月。対象者のうち91%が低血糖アラーム、87%が高血糖アラームを設定していた。

 低血糖に対するアラーム設定の平均値は73mg/dLだった。これを基準に全体を2群に分け、血糖値が70mg/dL未満の時間にあった割合を比較すると、アラームを73mg/dL未満に設定していた群では4.70±5.03%、73mg/dL以上に設定していた群では2.29±2.35%で有意差があった(P=0.005)。また血糖値が54mg/dL未満にあった時間も同順に1.50±2.55%、0.53±0.68%で有意な差があった(P=0.016)。各群の平均血糖値は153±32mg/dL、175±32mg/dLだった(P=0.002)。

 高血糖に対するアラーム設定の平均値は205mg/dLだった。これを基準に全体を2群に分け、血糖値が250mg/dLを超えていた時間の割合を比較すると、アラームを205mg/dLを超える値に設定していた群では14.5±14.8%、205mg/dL以下に設定していた群では8.36±8.08%で有意差があった(P=0.016)。また血糖値が320mg/dLを超えていた時間も同順に5.13±7.02%、2.02±3.21%で有意差があった(P=0.007)。血糖値が180mg/dLを超えていた時間の割合は37.1±22.5%と30.0±16.4%だった(P=0.099)。なお、各群の平均血糖値は172±39mg/dL、155±26.8mg/dLだった(P=0.020)。

 血糖値が70mg/dL未満にある時間を1%未満に抑えるための最適なアラーム設定は、ROC解析により75mg/dLと計算された。またHbA1cを7.0%以下に管理し、かつ血糖値が180mg/dLを超える時間を5%未満に抑えるための最適なアラーム設定は、170mg/dLと計算された。

 著者らは「われわれの研究は、CGMのアラーム設定によって1型糖尿病患者の血糖コントロールが改善する可能性を実証した」と述べている。

[HealthDay News 2019年11月26日]

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[Terahata]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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