2型糖尿病患者は椎体骨折のリスクが高い

糖尿病患者は椎体骨折のリスクが高い
 2型糖尿病患者は糖尿病のない人に比べ、椎体骨折の新規発生リスクが高いことが報告された。また、椎体骨折の既往がある2型糖尿病患者は非椎体骨折のリスクが2倍以上に上昇することもわかった。詳細は「Diabetes Care」10月28日オンライン版に掲載された。

 エラスムス大学医療センター(オランダ)のFjorda Koromani氏らは、2型糖尿病と椎体骨折の関係を明らかにするためシステマティックレビューを実施。PubMedを用いて「2型糖尿病」「骨折」といったキーワードで文献を検索した後、動物実験や症例報告、椎体骨折以外の骨折に関する研究、メタ解析、英語以外の言語による報告を除外して、最終的に8件の論文を抽出。これに7件のコホート研究を加え、計15件の研究結果を解析対象とした。

 これらの研究の被験者数は、2型糖尿病患者32万5,280人(38.1%)を含む合計85万2,705人(平均年齢65.5歳、女性58.6%、平均BMI25.56)だった。解析の結果、2型糖尿病患者が椎体骨折の既往を有する割合は非糖尿病者より有意に低いものの(オッズ比0.84、95%信頼区間0.74~0.95)、椎体骨折の発生リスクは有意に高いことが明らかになった(同1.35、1.27~1.44)。

 またコホート研究の1万9,820人のデータを解析すると、椎体骨折の既往を有する2型糖尿病患者は、2型糖尿病および椎体骨折の既往のいずれもない人に比べ、非椎体骨折のリスクが高いことが明らかになった(ハザード比2.42、1.86~3.15)。この関係は、椎体骨折の既往のみの人との比較や(同1.73、1.32~2.27)、2型糖尿病のみを有する患者との比較(同1.94、1.46~2.59)においても有意だった。

 さらに死亡率についても、椎体骨折の既往を有する2型糖尿病患者はそれらのいずれもない人に比べて高く(同2.11、1.72~2.59)、また椎体骨折の既往のみの人との比較でも有意差があった(同1.84、1.49~2.28)。2型糖尿病のみを有する患者との比較でもその傾向が認められた(同1.23、0.99~1.52)。

 著者らは「この知見に基づけば、2型糖尿病患者の椎体骨折の有無を体系的に評価すべきと言える。椎体骨折の存在は、新たな骨折を予防するために骨粗鬆症治療を開始すべきことを意味する」と述べている。

[HealthDay News 2019年11月4日]

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[Terahata]

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