米国糖尿病学会ガイドラインの新項目「テクノロジー」 FGM(フラッシュグルコースモニタリング)に言及

ADAガイドラインの新項目「テクノロジー」でFGMにも言及
 米国糖尿病学会(ADA)の2019年版ガイドラインで新たに追加された「糖尿病テクノロジー(Diabetes Technology)」というセクションについて、米セントマークス病院糖尿病センターのJames J. Chamberlain氏らによる解説が「Annals of Internal Medicine」8月13日オンライン版に掲載された。

 2019年版ガイドラインは、2017年10月15日以降に公開されたエビデンスを反映し改訂された。従来は「血糖管理目標(Glycemic Targets)」というセクションに記載されていた、血糖測定やインスリン注入に用いられる機器などの情報をとりまとめ、推奨事項と推奨グレード、およびその解説を記載している。推奨グレードはA、B、C、Eの4段階で、Aは適切にデザインされた大規模臨床試験または質の高いメタ解析、Bは適切に実施されたコホート研究、Cは対照のない研究に基づく推奨。臨床試験のエビデンスがないか報告により矛盾がみられる事項、または臨床導入が非現実的な事項はグレードEとされている。

 新設された「糖尿病テクノロジー」は、「血糖の自己モニタリング」「連続血糖測定」「自動インスリン注入」という3つの大項目に分かれている。このうち、「血糖の自己モニタリング」では、1日に複数回のインスリン注射またはインスリンポンプ療法中の患者において、血糖自己測定(SMBG)や連続血糖測定(CGM)を行うことなどをグレードBで推奨している。

 「連続血糖測定」の項では、血糖管理目標を満たしていない成人1型糖尿病患者におけるリアルタイムCGMを 、HbA1c低下に役立つツールとしてグレードAで推奨。また近年普及しつつある断続的血糖測定(FGM)については、頻繁に血糖測定を必要とする成人患者においてSMBGの代替と見なすことができるという(グレードC)。

 「自動インスリン注入」については、血糖管理改善のために1型糖尿病の小児(7歳以上)および成人で検討できるとしている(グレードB)。このほか「将来のシステム」として、インスリンに加えグルカゴンまたはプラムリンチドを用いるデュアルホルモン注入システムについて言及。ただし米食品医薬品局(FDA)未承認であり推奨についての記載はない。

 なお、著者のうち数人が医療機器企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。

[HealthDay News 2019年8月12日]

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[Terahata]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
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