空腹時血糖値と膵臓がんリスクが非糖尿病段階でも相関

 空腹時血糖値が高いほど膵臓がんの発症リスクが高く、たとえ血糖値が正常範囲であってもこの関係がみられるという研究結果が「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」7月24日オンライン版に掲載された。

 江北サムスン病院(韓国)のDong-Hoe Koo氏らは国民健康保険の請求データベースと予防健康診断サービスのデータを用いて、空腹時血糖値と膵臓がんリスクとの関係を前向きに検討した。対象は2009~2013年に予防健康診断を受けた2540万人。

 健診受診時の空腹時血糖値によって全体を、低値正常(90mg/dL未満)、高値正常(90~99mg/dL)、糖尿病前症レベル1(100~109mg/dL)、糖尿病前症レベル2(110~125mg/dL)、糖尿病(126mg/dL以上)、および糖尿病薬を使用している患者の6群に分類。5年間の膵臓がん累積発生率(10万人当たり)をこれらの群で比較した。

 結果は、低値正常群が32、高値正常群が41、糖尿病前症レベル1が50、糖尿病前症レベル2が64、糖尿病群が75、糖尿病薬使用群が121であり、空腹時血糖レベルの上昇に伴う膵臓がんリスクの連続的な増加が観察された(P<0.0001)。この関係は、年齢、性別、喫煙、飲酒、運動習慣、BMI、糖尿病罹病期間で調整した後も有意だった(P<0.0001)。

 糖尿病患者では膵臓がんのリスクが高いことはこれまでも知られていたが、非糖尿病者における血糖レベルと膵臓がんリスクとの関係は明らかでなかった。著者らは本研究の結論を、「糖尿病および糖尿病前症に加え、血糖値が正常範囲内の人を含めた検討においても、空腹時血糖値の上昇によって膵臓がんの累積発生率が著しく増加した」とまとめている。

[HealthDay News 2019年7月25日]

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[Terahata]
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