糖尿病患者の不安が高額医療費と関連

 2型糖尿病患者は不安を有することが多く、不安が救急受診など高額な医療資源の使用と独立して関連していることが、米カイザーパーマネンテ北カリフォルニアのEsti Iturralde氏らの研究により示された。詳細は、「Diabetes Care」6月18日オンライン版に発表された。

 今回、Iturralde氏らが対象としたのは、ある統合ヘルスケアシステムに加入している成人の2型糖尿病患者14万3,573人。電子カルテを用いて、2008~2012年に不安の診断、ヘルスケアの使用とその費用、人口統計、併存症、および糖尿病の管理状況と合併症を評価し、多変量回帰モデルを用いて、不安と救急受診、入院費用の総額、および高額な医療費(医療費がヘルスケアシステム会員の上位20%)との関連を調べた。

 その結果、対象者の12.9%が不安の診断を受けており、うち52.9%はうつ病の診断も受けていたことが分かった。うつ病などの共変量を調整した後でも、不安は、2012年における救急受診回数(発生率比1.27、95%信頼区間1.21~1.34)、2010~2012年における救急を頻回受診する可能性(オッズ比2.55、95%信頼区間1.90~3.44)、2012年における高額な医療費(オッズ比1.29、95%信頼区間1.23~1.36)と正の関連を示したが、2012年における入院費用の総額とは関連が認められなかった(相対費用比1.06、95%信頼区間0.94~1.21、P=0.33)ことも明らかになった。

 この結果を受けIturralde氏らは、「糖尿病患者の不安管理を改善することが、医療費削減につながる可能性がある」と結論づけている。

[HealthDay News 2019年6月24日]

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