積極的な降圧治療で2型糖尿病患者の転帰が改善 ADVANCE試験データを分析

 血圧値を130/90mmHg以下に維持するため、積極的な降圧治療を受ける2型糖尿病患者では、全死亡リスクや心筋梗塞、脳卒中などの主要な血管合併症の発症リスクが低いとする研究結果が「Hypertension」4月29日オンライン版に掲載された。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学医学部Ciccarone心臓病予防センターのFaisal Rahman氏らは、ADVANCE試験に参加した心血管疾患(CVD)リスクを有する2型糖尿病患者1万948人を対象に、ベースライン時の血圧値やCVDリスクが積極的な降圧治療の有効性と安全性に及ぼす影響について調べた。研究では、ACE阻害薬のペリンドプリルとサイアザイド系利尿薬のインダパミドの併用による積極的な降圧治療群またはプラセボ群に割り付けられた患者の転帰を比較検討した。

 4.3年間の追跡期間中に、837人が死亡し、966件の主要な血管イベントの発症が確認された。分析の結果、ベースライン時のCVDリスクの程度にかかわらず、積極的な降圧治療は有益であることが分かった。積極的な降圧治療群では、プラセボ群と比べて血管イベントの発症率は9%低く、死亡率は14%低かった。

 また、研究開始前の血圧値が130/80mmHgから140/90mmHgの範囲だった患者では、積極的な降圧治療によるベネフィットがより大きく、研究期間中により低いレベルへの降圧を達成していた。

 共著者の一人は声明の中で、「今回の研究結果は、糖尿病患者では、降圧目標を130/80mmHg以下とする積極的な降圧治療は死亡や血管合併症のリスクを低減させるのに有益であることが示された」と述べている。その上で、「連続した2回の測定で血圧値が130/80mmHgを超えていた高血圧患者は、糖尿病の有無にかかわらず、より低い降圧目標を目指した集中的な降圧治療の必要性について主治医と相談して欲しい」と話している。

[HealthDay News 2019年4月29日]

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