フレイルの併存で2型糖尿病患者の骨折リスク増

 2型糖尿病患者はフレイル(虚弱)になりやすく、フレイルが併存すると脆弱性骨折リスクが高まる可能性があることが、広東省第二人民医院(中国)のGuowei Li氏らの研究で明らかになった。研究の詳細は「Diabetes Care」4月号に掲載された。

 Liらは、138人の2型糖尿病患者(女性が60%)を含む成人3,149人(同70%)を対象に前向きに分析し、フレイルと骨折リスクの関連と、2型糖尿病患者における骨折リスク上昇の関連性に対するフレイルの影響について調べた。

 その結果、2型糖尿病患者群では、糖尿病のない対照群と比べて骨密度およびフレイルの評価指標であるFrailty Index(FI)スコアが高かった。また、FIスコアと脆弱性骨折リスクとの間には有意な関連が認められ(FIスコアが0.01上昇または0.10上昇当たりのハザード比はそれぞれ1.02、1.19)、統計学的に有意な相互作用が認められた(P=0.018)。一方、大腿骨近位部骨折および臨床的な脊椎骨折のリスクについては、フレイルと2型糖尿病の関連は認められなかった。

 これらの結果を踏まえ、Li氏らは「フレイルがあると脆弱性骨折リスクが高まり、糖尿病による骨折リスク上昇の関連性が強まる可能性がある。そのため、フレイルがある患者では、脆弱性骨折のリスク因子として、特に糖尿病に配慮すべきだと考えられる」と述べている。なお、数名の著者は、今回の研究に資金を提供した製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

[HealthDay News 2019年3月28日]

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