行動介入で2型糖尿病患者の身体活動が継続的に向上

 行動介入により2型糖尿病患者の身体活動量が継続的に増え、座位時間が減少したという研究結果が「Journal of the American Medical Association(JAMA)」3月5日号に掲載された。

 ローマ大学サピエンツァ校(イタリア)のStefano Balducci氏らは、座りがちな生活習慣の2型糖尿病患者300人(平均年齢61.6歳、女性38.7%)を対象に、行動介入を実施する群(150人)または標準ケアを実施する群(150人)にランダムに割り付けて3年間観察した。行動介入群には、個別の理論的カウンセリングセッションを1回と理論的および実践的なカウンセリングセッションを2週間の1回の頻度で計8回、毎年実施した。

 参加者のうち267人(行動介入群133人、標準ケア群134人)が試験を完了し、追跡期間は中央値で3.0年であった。その結果、追跡期間を通して、行動介入群では標準ケア群と比べて全体の身体活動量が週当たり3.3METs・時(13.5METs・時/週対10.5METs・時/週)、中強度から高強度の身体活動量は1日当たり6.4分(18.9分/日対12.5分/日)、軽度の身体活動量は1日当たり0.8時間(10.9時間/日対11.7時間/日)それぞれ有意に多く、1日当たりの座位時間は0.8時間(10.9時間/日対11.7時間/日)有意に少ないことが分かった(いずれもP<0.001)。

 こうした有意な群間差は、研究期間を通して維持されたが、3年目には、中強度から高強度の身体活動量の群間差は縮小していた。また、有害イベントは行動介入群では41件、標準ケア群では59件認められ、行動介入群では、セッション中に骨格筋系の障害や軽度の低血糖といった有害イベントが30件発生した。

 以上の結果を踏まえ、Balducci氏らは「この行動介入療法により、2型糖尿病患者の座位時間を低強度から高強度の身体活動に置き換えることで、全体の運動量を増やすことができたと考えられる」と述べている。なお、数人の著者は、ある製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

[HealthDay News 2019年3月6日]

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[Terahata]
編集部注:
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