妊娠中の母親の高血糖は子どもの血糖値に影響する

国際的なコホート研究データを分析

 妊娠中の母親の血糖値が高いと、生まれた子どもが小児期に血糖値の上昇やインスリン抵抗性を来しやすい可能性があることが、米ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部のDenise M. Scholtens氏らの研究から明らかになった。詳細は「Diabetes Care」1月7日オンライン版に発表された。

 Scholtens氏らは、妊娠中の高血糖による有害な妊娠転帰との関連を調べる国際的なコホート研究「HAPO FUS(Hyperglycemia and Adverse Pregnancy Outcome Follow-Up Study)」のデータを用いて、母親が妊娠28週までに75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を受けた10~14歳の小児4,832人を対象に追跡した。このうち4,160人で血糖値を評価した。

 その結果、母親が妊娠中の空腹時血糖(FPG)値は、子どものFPG値およびHbA1c値と正の関連を示し、妊娠中の食後1時間および2時間血糖値は、子どもの空腹時、食後30分、1時間および2時間血糖値、HbA1c値と正の関連を示したことが分かった。また、母親のFPG値、食後1時間および2時間血糖値は子どものインスリン感受性と逆相関し、母親の食後1時間および2時間血糖値はインスリン分泌能を評価するdisposition indexと逆相関していた。

 さらに、母親のFPG値だけが子どもの空腹時血糖異常(IFG)と関連し、母親の食後1時間および2時間血糖値だけが、子どもの耐糖能異常(IGT)と関連した。これらの関連は全て、母親と子どもの肥満度(BMI)の影響を受けなかった。

 以上の結果を踏まえ、Scholtens氏らは「小児の間で2型糖尿病が増加している原因は、いくつもの要因が絡み複雑なものだ。しかし、今回の研究結果から、母親が妊娠中の血糖コントロール状況は、子どもの血糖値に関与している可能性が示唆された」と述べている。

[HealthDay News 2019年2月1日]

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