1型糖尿病は子どもの学力に影響しない可能性

 デンマークの公立小学校の生徒を対象とした調査から、1型糖尿病の有無で読書と数学の学業成績に差はみられないとする研究結果が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」2月5日号に掲載された。

 オーフス大学(デンマーク)のNiels Skipper氏らは、2011~2015年に、デンマークの公立小学校に通う生徒(2年生、3年生、4年生、6年生および8年生)計63万1,620人(平均年齢10.31歳、男性51%)を対象とした後ろ向きコホート研究を実施。1型糖尿病の有無で読書と数学の成績を比較検討した。

 対象とした子どものうち2,031人が、1型糖尿病と確定診断された。解析の結果、1型糖尿病と診断された群と診断されていない群の間で、読書と数学の合算スコアの平均値に有意な差は認められなかった(平均スコア56.56対56.11、群間差0.45、95%信頼区間-0.31~1.22)。また、グレードテストや話題、年齢で調整したモデルでは、1型糖尿病の有無による推定差は0.24(95%信頼区間-0.8~1.49)であり、社会経済的状況についても調整するとその差は0.45(同-0.58~1.49)であった。

 以上の結果から、Skipper氏らは「近年、1型糖尿病の治療は進歩していることを反映して、対象患児の64%がインスリンポンプを使用していた。こうした治療の質の向上は、1型糖尿病の子どもの死亡率や罹患率の差を改善しただけでなく、学校の成績の差も解消に向かっていることが示された」と述べている。

[HealthDay News 2019年2月5日]

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[Terahata]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
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