1型糖尿病患者の多くはHbA1c目標値に達していない 米調査

 米国の1型糖尿病患者は近年、インスリンポンプや持続血糖モニタリング(CGM)の使用が増えているにもかかわらず、2010年から2018年にかけて血糖コントロールは改善していないとする調査結果が、「Diabetes Technology & Therapeutics」1月18日オンライン版に発表された。調査によると、2018年の米国糖尿病学会(ADA)によるHbA1cの管理目標値を達成している患者は、小児と成人ともに5人に1人に過ぎないことが示された。

 米Jaeb Health Center for Health Research(フロリダ州タンパ)のNicole C. Foster氏らは、米国の1型糖尿病患者を対象とした大規模レジストリ「T1D Exchange registry」のデータを用いて、2016~2018年に収集された2万2,697人の患者(年齢は1歳から93歳)と、2010~2012年に収集された2万5,529人の患者を対象に、HbA1c管理目標値の達成率などを比較検討した。

 その結果、2016~2018年におけるHbA1c平均値には年代間で差がみられ、5歳時点の8.1%から15~18歳には9.3%へと増加したが、28歳までには8.0%へと減少し、30歳を超えると7.5~7.9%で安定して推移していた。ADAが推奨する管理目標値(7.5%未満)を達成したのは、18歳未満の小児および青年患者では17%に過ぎず、成人患者でも21%にとどまることが分かった。HbA1c平均値は2016~2018年の間に高かった青年期の患者を除いて、全体的に2010~2012年と2016~2018年でほとんど変化はみられなかった。

 一方で、インスリンポンプの使用率は、2010~2012年の57%から2016~2018年には63%に増加した。また、CGMの使用率は、2010~2012年の7%から2016~2018年には30%に増加し、2013年から2014年にかけて急増したほか、12歳未満の小児では10倍以上の増加がみられた。さらに、HbA1c値は、CGMを使用していない患者よりもCGMを使用している患者で低かった。インスリンポンプおよびCGMの使用とHbA1c値のいずれにも人種差がみられた。

 以上の結果を踏まえて、Foster氏らは「1型糖尿病患者の血糖コントロールは、2010年から2018年にかけて全体的に改善しておらず、特に青年期の患者では悪化していることが分かった」と述べている。

[HealthDay News 2019年1月22日]

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[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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