若年1型糖尿病患者のQOLに影響する因子とは?

 若年成人の1型糖尿病患者では、合併症への恐れと1型糖尿病管理に要する時間への不満がQOL(生活の質)に大きく影響する可能性があることが、「The Diabetes Educator」12月号に発表された。

 米イリノイ大学シカゴ校のDenise A. Kent氏とLaurie Quinn氏は、18~35歳の1型糖尿病患者180人を対象に、合併症への恐れや糖尿病管理に対する自己効力感、糖尿病の自己管理などQOLと関連することが知られている因子について調査を実施した。

 その結果、1型糖尿病患者のQOLは、低血糖あるいは合併症への恐れや糖尿病管理に対する自己効力感と有意に関連することが分かった。10人に6人は「長期的な合併症を恐れている」と報告したことに加え、70%は糖尿病による影響が下肢に及ぶこと、42%は就寝中の低血糖をひどく心配していた。

 一方、糖尿病の自己管理に関する行動と糖尿病の知識は、いずれもQOLとは関連しなかった。患者が抱く恐怖感は疾患管理に関する事柄にとどまらず、保険契約を拒否されることへの恐れや家族の負担が増えること、子どもを持つこと、就職についての心配なども含まれた。

 以上の結果から、Quinn氏は「若年成人の1型糖尿病患者は、発達の各段階で達成しておくべき課題や新たな人間関係の構築に常に取り組んでいる」と述べている。同氏は「糖尿病に関する不安や心配を最小限に抑えることができれば、患者は個人的あるいは社会的な新しい役割について意識を集中できるようになる。こうした取り組みは、糖尿病患者がQOLを向上し、良好に維持するのにも役立つ可能性がある」と付け加えている。

[HealthDay News 2018年12月7日]

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