SGLT2阻害薬はGLP-1受容体作動薬に比べ下肢切断とDKAのリスクを上昇

SGLT2阻害薬で2型糖尿病患者の下肢切断リスク上昇
2ヵ国の患者コホートデータを分析

 SGLT2阻害薬の使用を新たに開始した患者では、GLP-1受容体作動薬に比べて下肢切断と糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の発生リスクが上昇することが、「The BMJ」11月14日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 カロリンスカ大学病院(ストックホルム)のPeter Ueda氏らは、スウェーデンとデンマークの2つの患者登録に基づくコホート研究を実施。SGLT2阻害薬の使用と重篤な有害イベントとの関連を調べた。対象は、SGLT2阻害薬の使用を新たに開始した2型糖尿病患者1万7,213人と、傾向スコアをマッチさせた新たにGLP-1受容体作動薬を使用した患者1万7,213人とした。

 解析の結果、GLP-1受容体作動薬と比べてSGLT2阻害薬の使用は下肢切断(発生率比は1,000人年当たり2.7件対1.1件、ハザード比2.32、95%信頼区間1.37~3.91)およびDKA(1.3件対0.6件、同2.14、1.01~4.52)のリスク上昇と関連することが分かった。一方、SGLT2阻害薬の使用は骨折(15.4件対13.9件、同1.11、0.93~1.33)、急性腎障害(2.3件対3.2件、同0.69、0.45~1.05)、重篤な尿路感染症(5.4件対6.0件、同0.89、0.67~1.19)、静脈血栓塞栓症(4.2件対4.1件、同0.99、0.71~1.38)および急性膵炎(1.3件対1.2件、同1.16、0.64~2.12)のリスク上昇とは関連しなかった。

 以上の結果について、Ueda氏らは「SGLT2阻害薬は、GLP-1受容体作動薬と比べて下肢切断やDKAリスクの上昇と関連するが、その他の重篤な有害イベントの発生とは関連しない可能性が示された」と結論づけている。しかし、「観察研究であるなどの限界を考慮して、結果は慎重に解釈する必要がある」と付け加えている。なお、数名の著者は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

[HealthDay News 2018年11月16日]

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